2016 Fiscal Year Research-status Report
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25750249
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
里中 綾子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 特任助教 (80632497)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 全身持久力 / 転倒リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
最大酸素摂取量および転倒に関する各種テストやインタビュー等のこれまで得られたデータをもとに解析を行っている。しかしながら本研究は高齢者に運動負荷をかけることが必要であるため統計分析のための十分なサンプル数、特に健康な60~70歳代のデータを得ることが困難であった。そのため引き続き新たな被験者によるデータの収取が必要である。一方でデータ数は少ないが転倒リスクの高い高齢者では全身持久力および日常身体活動量ともに低下していることが明らかになりつつある。定期的に共同研究者と研究ミーティングを実施しデータの解析方法等を検討し、学会や論文として社会に公表できるように準備を進めている。 平成28年度は国内外において本研究に関連する研究を行っている研究者や研究チームとも意見交換会を実施し今後の研究の方向性についての検討を行った。転倒リスクには全身持久力だけではなく筋力、筋持久力との関連も重要であることを再認識し、今後新たに収集するデータには筋力、筋持久力の項目を加えることも検討する必要性を感じ検討している。また高齢者と同様に転倒リスクが高いと考えられる障がい者についても全身持久力に関する研究の重要性を認識することができた。障がい者における全身持久力と転倒リスク、日常身体活動量および筋力との比較など今後の研究の広がりを考えることができた。今後も本研究計画をもとに新たな被験者を対象とした研究を継続することで様々な人の健康維持に貢献できるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象が高齢者のため望ましいすべてのデータを得ることが難しい事例が多く、科学的根拠に基づいた新しい知見を示すためのデータ数としては少ないため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで得られたデータのみで示すことができる新しい知見について検討するとともに可能であれば被験者数を増やし新しいデータを得ることを考えている。また生活様式による全身持久力や転倒リスクに違いについて国際比較することも検討中である。
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Causes of Carryover |
平成27年度は出産のため産前産後および育児休暇を取得していたため約1年分が繰り越しとなっている。また予定していた学会への参加が業務と重なり取りやめとなってしまったためやや多めに残っている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加データ収集および分析のために使用する。また本年度が最終年度となるためこれまでの研究成果を学会、論文等で公表するために使用する予定である。
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