2013 Fiscal Year Research-status Report
片麻痺患者の患足運動機能回復のための起立訓練支援ロボットの開発
| Project/Area Number |
25750261
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
| Research Institution | Suzuka National College of Technology |
|---|
Principal Investigator |
打田 正樹 鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (80454437)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
| Keywords | リハビリテーション / ロボット |
|---|
| Research Abstract |
研究目的は，片麻痺患者の患足の回復が可能な起立トレーニング支援ロボットを実現し，より多くの患者にバランスの良い歩行，起立動作を獲得させ，QOL(Quality Of Life)を改善することである。
この目的のために，本申請によって，新たな起立トレーニング支援ロボットを設計，製作し，具体的に以下のことを明らかにすることを目的とする。１．医学分野の専門家と協議することによって，ロボットの安全性と人体に及ぼす影響を明らかにする。２．前臨床からロボットの安全性と人体に及ぼす影響を明らかにする。３．患者に及ぼす影響を明らかにする。
H25年度の研究成果として，以下が得られた。１．医学分野の専門家との協議することから，従来の起立トレーニング支援ロボットの問題点等を明らかにすることができた。２．療法士の徒手治療時のデータ計測から，療法士が患者に加えている力を明らかにすることができた。その結果，新たなロボットの仕様を決定することができた。３．上記1の結果から，新たな起立トレーニング支援ロボットの構造を提案することができた。４．健常者に対する予備計測から，起立トレーニング支援ロボットに必要な強度を明らかにすることができた。５．数値シミュレーションを用いた強度解析によって，軽量化と高強度化を実現する起立トレーニング支援ロボットを設計することができた。H26年度は，これらの成果をもとに，新たな起立トレーニング支援ロボットの製作を行い，それを用いて前臨床を行うことで，ロボットの安全性と人体に及ぼす影響を明らかにする予定である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画であると，H25年度に起立トレーニング支援ロボットの製作に着手する予定であったが，研究を進める上で新たな知見が発見された。その知見を生かすために，ロボットの再設計を余儀なくされ，当初の計画よりロボットの製作に着手するまで時間を要した。さらに，H25年度は申請者が所属する機械工学科棟の改修があり研究スペースが限られてしまった。これらの要因により，H25年度に完成しているはずのロボットの製作がH26年度に持ち越すこととなってしまった。
|
| Strategy for Future Research Activity |
医療関係者，研究協力者との連携を強化し，研究が円滑に行えるようにする。
|
| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の計画であると，H25年度に起立トレーニング支援ロボットの製作に着手する予定であったが，研究を進める上で新たな知見が発見された。その知見を生かすために，ロボットの再設計を余儀なくされ，当初の計画よりロボットの製作に着手するまでに時間を要した。さらに，H25年度は申請者が所属する機械工学科棟の改修があり研究スペースが限られてしまった。これらの要因により，ロボットの製作をH26年度に持ち越すこととなった。研究費の多くはロボットの製作に充てる計画であったため，H25年度の研究費の多くをH26に繰り越すこととなった。
現在，新型起立トレーニング支援ロボットの設計は順調に進んでいる。H26年度前半にはロボットの製作に着手できる予定である。このためH25年度から繰り越した予算は，H26年度にすべて使用する予定である。
|
