2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25750282
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
林 洋輔 国士舘大学, 体育学部, 研究員 (60645555)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 学問の樹 / 知恵の探求 / 他者への貢献 / 実際的学問 / 身体運動する人間 / 体育学者 / 最高度の可能性 / 「体育」概念の再考 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる平成26年度の当研究課題において、当初の計画に基づく研究が完遂された。具体的には以下に記すように当研究の成果論文が『体育学研究』に原著論文として掲載予定の状況に達し、学術的成果として公に認められることとなった。 平成26年度の具体的作業について言えば、平成25年度において行われた議論を礎とした成果論文の投稿および受理が本研究計画における最大の課題として位置づけられた。2014年3月下旬から4月上旬にかけて完成および初回投稿された原著論文『体育学の全体像および独自性の解明に向けた試論:ルネ・デカルトにおける「学問の樹」を手がかりとして』は『体育学研究』の査読者によって厳正な審査が行われた。具体的には2014年5月から8月にかけて「要修正」の判定を通じた3度の往信が著者と査読者とのあいだで行われたほか、10月から12月にかけては2度にわたる「条件付き掲載可」の判定に基づいて審査が行われた。その結果、2015年1月23日付けの採否決定判定において「受諾」の判定が行われた。都合5度に及ぶ著者と査読者との議論を通じて原著論文の内容がより精錬されるとともに、完成度の高い論文として『体育学研究』第60巻第1号掲載予定として江湖に問われることとなった。 さらに、成果論文はいわゆる「学問論」のカテゴリに収容されることから多くの論者による批判と論駁とが予想できる。それゆえ向後の諸論者による批判論文および議論の生起を研究代表者は予想し、残された直接経費を事典および書籍の購入に充当した。。今回の成果論文は未解決問題としてしばしば話題に登場する「体育学の全体像および独自性」の問題に対して体育学人文社会系の若手研究者から放たれた回答であって、分野を問わず多くの論者による応答を期待できる成果である。
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