2014 Fiscal Year Research-status Report
戦前期日本の女子体育関連イメージに関する歴史的研究
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25750300
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
春日 芳美(春日芳美) 大東文化大学, スポーツ・健康科学部, 講師 (20645303)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イメージ比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、戦前期日本の女子体育に着目し、これまで行われてきた女子体育研究が前提としてきた「女子体育関連イメージ」の見直しを図ること及び、日本における女子体育の展開を世界的視野から検討し比較検討することを目的として行っている。 これらの目的に沿って、昨年度は前年度からの継続的課題として女性体操教員と女性スポーツ選手のイメージ対比を中心に検討を行った。その成果は、2014年9月にカタールのドーハで行われた国際体育スポーツ史学会(ISHPES)において口頭発表した(Representations and images of female gymnastics teacher and female athlete in Japan (1900-1930): Focusing on the relation between women’s physical education and sport)。女子体育と女子スポーツのイメージ対比や、女子スポーツ選手が新聞記事を中心に注目されてゆく過程に着目し、女性体操教員と女性スポーツ選手がどのようなイメージをもたれていたのかを検討した。なお、この発表内容は今年度中に日本語論文としてまとめ、査読付き論文誌に投稿する予定である。 また、今年度は当初の計画通り「女子体育における体操の系譜」について検討を進め、この成果は2015年8月にクロアチアで行われる国際体育スポーツ史学会で口頭発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果を原著論文として公表することが今のところできていないものの、史料収集は順調に進んでおり、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度はおおむね当初の計画通りに研究が進展したこともあり、今後とも研究計画に沿って研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
設備・備品として購入予定であった史料(女性史、体育史、思想史)について、今年度購入を行わなかったことにより次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画通り、設備・備品として資料・史料を購入する費用として使用する予定である。
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