2015 Fiscal Year Research-status Report
地理情報システム(GIS)を用いたジョギング・ランニング普及に関する研究
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25750316
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
庄子 博人 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (10613929)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジョギング・ランニング / 地理情報システム(GIS) |
Outline of Annual Research Achievements |
笹川スポーツ財団(2012)によると,ジョギング・ランニング実施率は、2006年の5.9%から2012年には9.7%へと増大している。これらの背景には、東京マラソンなど都市型大規模マラソン大会の流行が影響しうると予想されるが、科学的に検証した研究はこれまでのところ見当たらない。したがって、本研究の目的は、大規模都市型マラソン参加者を対象として、心理的・環境的要因からジョギング・ランニング実施を規定する要因を明らかにすることを目的とした。 質問紙調査により北海道マラソンの大会参加者を対象とし、18歳以上の4000名に調査を実施した。調査項目は、ジョギング・ランニング実施状況、心理的要因として都市型大規模マラソン大会に参加したPUSH/PULL要因、参加動機、環境要因としての居住地、ジョギング・ランニングに特定の環境の有無、その他の社会人口統計学的変数とした。回収数は、1,428件(回収率=35.7%)となった。平成27年度は、地理情報システム(GIS)により、参加者の地理的分布を把握するためプロットをし、環境要因の抽出を行った。具体的には、人口統計学的変数として、人口・年代別人口・世帯数などを抽出した。これらの変数とジョギング・ランニング実施状況との関連性を検討した。しかし、研究の課題も生じ、地理的変数を抽出する際の範囲の特定、抽出する変数の指標化、経済地理的な変数を検討し、ジョギング・ランニング実施により関連性の高い変数を特定する必要があることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度までにジョギング・ランニング実施状況と地理的変数との関連性を特定する予定であったが、地理的変数を抽出する範囲や変数自体の検討がさらに必要であることがわかったため。引き続き平成28年度は、ジョギング・ランニング実施状況と地理的変数と関連性の特定を実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
ジョギング・ランニング実施と関連する地理的要因を特定するため、地理情報システムおよび地理学的な知見を有する専門家の支援を受け、最終的な成果に向けて論文投稿をすることとする。
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Causes of Carryover |
地理情報システムおよび地理学的な専門家の支援を要するため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
地理情報システムおよび地理学的な専門家の支援、および学会参加費、学会論文投稿費として使用する
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