2014 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスの視点からみたスポーツ・イベントによる地域活性化の評価研究
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25750319
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Research Institution | Hiroshima University of Economics |
Principal Investigator |
岡安 功 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (90551664)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | スポーツイベント / 地域活性化 / スポーツ振興 / 観光振興 / エビデンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、4つのマラソン大会組織委員会の担当者へのインタビュー調査を実施した。調査内容は、4つ設定した。まずは、スポーツ振興としてのイベント(マラソン大会)の意義・効果である。次に、観光振興としてのイベントの意義・効果である。3つ目には、スポーツ振興、観光振興の視点からのイベントの課題・問題点である。最後に、今後のスポーツ振興や観光振興におけるイベントの展望・方向性である。 インタビュー調査の結果を、スポーツ振興と観光振興の視点でまとめた。まず、スポーツ振興としての意義や効果としては、マラソン大会が地域住民のスポーツへの参加のきっかけや目標となっていることがあった。また、ささえるスポーツという視点を踏まえながら、ランナーの応援やスポーツボランティアとして活動への参加などもあり、地域におけるスポーツ文化の醸成に貢献していることが明確になった。 次に、観光振興としてのマラソン大会に関する視点である。遠方から参加するランナーも多く、各大会共にリピーターにも満足度の高いイベント運営を念頭においていた。その中では、地域の人たちが大会も盛り上げるホスピタリティが重要であり、それが自然に地域全体で実行されていた。 本研究をまとめると、各大会において、各地域の状況等を考慮しながら、特徴のあるイベントを開催していた。大会の主体となる組織がそれぞれ行政や民間企業など異なるが、地域全体で大会を盛り上げながら、それぞれの地域の特徴をいかした大会運営が行われていた。また今後に向けて、大会の発展とともに、いかにして現在の大会運営の状態を維持するかという、持続可能なマラソン大会のあり方が求められていた。
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