2016 Fiscal Year Annual Research Report
Anxiety and stress reduction induced by physical activity program: a magnetoencephalography study
Project/Area Number |
25750352
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山野 恵美 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (40587812)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ストレス / 不安 / 脳神経 / 脳磁図 / 予防医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脳磁図計(MEG:magnetoencephalography)を用いて持続可能な運動プログラム介入による不安・ストレス軽減効果を、脳活動の変化により客観的に評価し、その作用機序を解明することを目的とした。 試験デザインは、ランダム化並行群間比較試験とし、被験者(N=20、平均年齢22.1±1.1歳)が自発的に無理なく行いうる運動(ウォーキングやスポーツなど)を導入する群、導入しない群に割付を行い、4週間の介入期間前後の脳活動や主観評価の変化をMEGを用いて評価した。具体的には、運動プログラム導入群(N=10)には運動と健康に関する情報提供、身体活動・運動指導に関するパンフレットの配布やメールによる情報配信などを定期的に行い、自主的に持続可能なスタイルで身体活動量を増加させるよう、また、自己管理するうえでの補助ツールとして歩数計、活動記録票を活用し、日々の活動を記録するよう教示した。運動プログラム非導入群(N=10)には、普段どおりの生活を過ごすように教示をした。介入前後の試験では、ストレス課題、非ストレス課題の認知課題遂行時のMEGを用いた脳活動計測、Visual Analogue Scale(VAS)などを含む質問紙検査を行った。 両群ともに、4週間の介入期間前後でのストレス課題、非ストレス課題遂行時の脳活動の変化は認めなかった。しかしながら、VASを用いた評価では、非導入群において4週間後、ストレス課題遂行前と比較して遂行後に「落ち込み」や「ストレス」項目が有意に高くなっていることが認められた。 以上より、4週間の介入期間前後における脳活動の変化は認められなかったが、VASによる主観的な評価では非導入群において精神的なストレスに対して、ネガティブな感情が高まることが示された。今後は、介入期間をより長くし、幅広い年齢層の被験者を対象にして検討したいと考える。
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