2014 Fiscal Year Research-status Report
幼少期の運動スキルや体力は、思春期の身体活動状況の予測因子となるか?
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25750373
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
渡邊 將司 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80435213)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 運動スキル / 身体活動 / 幼少期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、思春期でアクティブな子どもになるために、幼少期に獲得すべき体力、運動スキル、身体活動の境界線を明らかにすることを目的としており、小学1年生を小学5年生まで追跡調査することを計画している。本研究で明らかになる結果は、幼少期や小学校での体育や家庭での運動への関わり方に対して、より具体的な情報を提供できるようになると考える。 平成26年度には、前年度までに蓄積したデータを用いて、7月にオランダで開催されたヨーロッパスポーツ科学会で、「Relation between physical activity and motor skills in young children」というタイトルでポスター発表をした。この研究では、小学1年生時の身体活動(中高強度運動や歩数など)には、身体移動スキル(スキップ、ギャロップ、ジャンプなど)よりもボール操作スキル(投げる、打つ、蹴るなど)の方が関係性が強いことを明らかにした。しかし、ボール操作スキルを獲得することで、身体活動が促進するのかどうかの因果関係まではわからない。本研究は同一個人を追跡調査しているため、研究期間の終了時にはその関係を明らかにすることができると考えている。平成26年度も対象者の調査は継続しており、246名の被験者に対して活動量計を用いた身体活動量調査と、生活習慣・習い事などの質問紙調査も実施した。平成25年度からやや参加人数が減少したものの、約95%は継続して調査に参加していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象者248名のうち、10名ほどが調査への参加を辞退したが、約95%の対象者からは、身体活動量データや質問紙調査などで十分なデータを収集できている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度も同様に、11月頃に身体活動量調査と生活習慣・習い事状況の質問紙調査を実施する。
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Causes of Carryover |
活動量計をもっと多く購入する予定だったが、他の機関から借りることができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
活動量計の郵送代、論文の英文校正料・掲載料など
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