2015 Fiscal Year Research-status Report
幼少期の運動スキルや体力は、思春期の身体活動状況の予測因子となるか?
Project/Area Number |
25750373
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
渡邊 將司 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80435213)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 運動スキル / 身体活動 / 幼少期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,思春期においてアクティブな子どもになるために,幼少期に獲得すべき体力,運動スキル,身体活動の境界線を明らかにすることを目的としており,小学1年生を小学5年生まで追跡調査する計画である。本研究で明らかになる結果は,幼少期やっ小学校での体育や家庭での運動への関わり方に対して,より具体的な情報を提供できるようになると考える。 平成27年度には,前年度から引き続いて身体活動量および生活習慣に関する調査を実施した。今年度の調査に参加した子どもは248名中242名と,昨年度とほぼ変わらずであった。しかし,平成28年度には体力測定も実施する予定であるため,参加をうながす手立てをしなければならないと考えている。 身体活動量の調査は毎年実施しているが,データを採用する基準を明確に決定した。先行研究では,1日10時間以上の装着で平日が最低2日分,休日が最低1日分がふさわしいと報告されているが,今回の研究では,中・高強度運動におもに焦点を当てているため,7:00~21:00の間に8時間以上の装着時間があることを条件としてデータを整理した。その結果,248名中,234名(94%)が条件を満たしていた。なお,1日の装着時間を最低8時間に設定していても,受理されている研究論文は存在する。このデータをもとにして運動スキルや体力と身体活動との横断的関係や,運動スキルが身体活動に及ぼすトラッキング効果などを分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に辞退を申し出た被験者の一部は説得に応じて平成27年度にも参加したが,新たに辞退者が表れた。いずれにしても248名中242名分のデータは収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度も同様に身体活動量および生活習慣のアンケートを実施するとともに,体力・運動スキル・身体組成測定も実施する予定である。
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Causes of Carryover |
端数が生じたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
身体活動量調査における郵送費など
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