2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25770008
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
吉満 昭宏 琉球大学, 法文学部, 准教授 (10585227)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 非古典論理学 / 関連論理 / 応用意味論 |
Outline of Annual Research Achievements |
論文の形で研究業績を発表することはできなかったが、直接関係する講義を二つ(「情報の哲学」と「人間と世界」)行い、その準備の際に、先行研究をまとめる機会が得られた。これにより、よりはっきりと今後の課題と方針が見えてきた。ただし、その結果はネガティヴなものであり、「当初描いていた方針ではだめだ」ということが判明した。つまり、情報に対して「認識的な(epistemic)」アプローチではダメで「存在的な(ontic)」アプローチで迫っていかねばならない、というものである。 また、3月後半にはCUNY(ニューヨーク市立大学)を研究打ち合わせで訪れ、私の現在抱いているアイディアを吟味する機会と別のアプローチの可能性を知る機会が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年に引き続き、関連論理「B」の応用意味論を仕上げることを目指していたが、当初のアプローチの仕方ではまずいことが分かり、別のアプローチを採ることに気付いたところまで終わってしまったから。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の課題であった「B」の応用意味論にケリをつけたいが、そのためにもに「存在的な情報の概念」を解明する必要があるので、まずはこちらに専念したい。
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Causes of Carryover |
夏場に研究調査または学会発表で海外に行く予定であったが、諸般の事情により、行けなくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度の研究調査の費用に充てる予定。
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