2013 Fiscal Year Research-status Report
大田南畝長崎赴任の文学的意義について―長崎滞在中の詩作を中心に―
Project/Area Number |
25770087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中島 貴奈 長崎大学, 教育学部, 准教授 (10380809)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 大田南畝 / 長崎 / 江戸漢詩 / 日本漢文学 / 中国文学 |
Research Abstract |
平成25年度は『大田南畝全集』(岩波書店)に所収されている、長崎滞在中に作られた作品のデータ化を試みた。方法としてはスキャナーや文書読み取りソフトを活用し、入力を行った。結果、全ての作品ではないが一部のデータ化に成功した。ただし、入力できたデータについても、読み取りの誤りがあるため、校訂作業が必要である。 また、長崎滞在中の作品の精読作業もわずかではあるが進めることができた。特に、南畝の自筆と伝えられる画帖ものこる「崎鎮八絶」は当時の長崎の状況や踏まえられている典拠等多くの注を必要とする難解な作品であったが、解釈・注を作成できたことは大きな成果の一つといえよう。「崎鎮八絶」画帖については、玉林晴郎氏が著書『蜀山人の研究』において紹介されているものと、東京大学蔵のものを写真資料によってではあるが比較した結果、現段階では両者は同一のものではないと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度途中に産前産後休暇、引き続き育児休業の取得に伴う中断にいたったこと、また休暇に入る前から出張等の業務が制限されたことなどから、計画していた研究内容を全うすることが困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
育児休業からの復帰後、計画書に基づいて研究を継続して行く予定である
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
産前産後休暇及び育児休業にともなう中断と、妊娠による研究活動の制限による研究計画の遅れ。 育児休業からの復帰後、当初の計画に基づいて使用する。
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