2015 Fiscal Year Annual Research Report
板木を核とした出版記録の再読解と出版記録データベースの構築
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25770097
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
金子 貴昭 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 准教授 (20411150)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 板木 / 版木 / 出版記録 / デジタルアーカイブ / 近世出版 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
(1) 株式会社法藏館(A)、本山佛光寺(B)、美術書出版株式会社 芸艸堂(C)、奈良大学博物館所蔵(D)、および個人2件(E)(F)が所蔵する板木についてデジタルアーカイブ構築(クリーニング・採寸・計測・デジタル撮影・画像処理)を進捗させた。(A)は板木210枚(3,634カット)、(B)は板木355枚(6,508カット)、(C)は板木516枚(4,848カット)、(D)は板木12枚(264カット)、(E)は板木73枚(762カット)、(F)はデジタル化に至らなかったが、板木474枚についてクリーニングから採寸・計測までの作業を終えることができた。これらにより、申請者が構築するデータベース「板木閲覧システム」の収録件数は20,243件まで増加した他、メタデータを充実させることができた。また、板木に対応する板本の調査・収集をおこない、それらのデジタルアーカイブ構築をおこなった。これらを立命館大学アート・リサーチセンターが運営する「ARC所蔵・寄託品 古典籍データベース」に登録した上で板木閲覧システムと連動させ、公開を進めた。
(2) 出版記録のテキストデータアーカイブ構築を進め、当年度は、大坂本屋仲間記録(『出勤帳』)、京都書林仲間記録（『重板類板出入済帳』）、個別板元の記録（『竹苞楼秘録』『竹苞楼大秘録』）について作業を行った。この他、昨年度までに第1次翻刻を終えた個人所蔵出版記録について、研究会形式で校正を進めた。これらの記録と、上記「板木閲覧システム」との連動までには至らなかった。
(3) (1)および(2)の活動を通じて、論文2件、発表5件(講演を含む）の成果発信を行った他、学会賞受賞が1件あった。
(4) 韓国古版画博物館(原州市)を訪問し、今後の板木研究の展開、とりわけ東アジア地域における木版の比較研究について意見交換を進めた。
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Research Products
(9 results)
