2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25770127
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
松原 陽子 九州産業大学, 国際文化学部, 准教授 (10610371)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小説 / 生成過程 / イメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
出張などによる資料調査を繰り返し行い、プルーストの『失われた時を求めて』の草稿資料の転写版を読み進めた。小説の生成過程を丁寧にたどることで、主要な登場人物のイメージの変遷を追い、小説の結構との関連を分析した。この分析結果を学術論文(査読付き)として公表した。本論では、草稿も含め、これまでに分析されたことのない描写の細部に着目することで、新たな視点を示した。 今後もさらに草稿資料を調査し、緻密に分析することで、考察を深めていきたいと考えている。 また、本研究課題に関連する研究において著名な専門家を九州産業大学に招聘し、講演会を開催した。講演者は高度な専門的内容を参加者にわかりやすく伝えた。講演後の質疑応答も活発に行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
校務などで、資料調査のための出張を予定通りに行えなかったため。 また、講演を依頼する予定であった研究者と日程が合わず、予定していたにもかかわらず、開催することができなかった講演会があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、プルーストの小説の最終稿だけでなく、草稿の転写校訂版を丁寧に読み進め、分析、考察を深めていきたい。
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Causes of Carryover |
校務などで予定通りの出張を行うことができなかったため。 講演を依頼していた研究者と日程調整ができず、予定していたにもかかわらず行えなかった講演会があったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本課題に関する資料収集のための出張を予定している。また、資料収集の作業に必要となる持ち運び可能なノートパソコンの購入を予定している。
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