2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25770158
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
立石 謙次 東海大学, 文学部, 講師 (50553426)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 白族 / 民間芸能 / 中国 / 少数民族 / 白文 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画では、今年度の7月から8月にかけて現地調査を行う予定であったものの、報告者の家庭の事情(長男の出生)の為、現地調査を見合わせた。このため調査を行うための時間・経費は公表用のテキスト作成に振り向けた。 研究成果として昨年度(26年度)7月には、分析を終えた『〓(金+則)美案』テキストを完成させ、中国の広西師範大学出版社に原稿を投稿した上で、すでに出版契約を結んでいる。今年度の出版を目指したものの、出版社側の都合により現在まで出版を果たせていない(予定タイトルは『大本曲『〓(金+則)美案』の研究―雲南大理白族の白文の分析』)。中国での成果出版に問題が生じたため、研究協力者の吉田章人とともに別のテキスト『黄氏女対金剛経』の分析を進め早急に成果出版を目指したものの、完成は3月となり今年度中の研究成果の出版は果たせなかった。現在、原稿は東京外国語大学アジア・アフリカ研究所より出版することが決まっているものの、出版時期は未定である(予定タイトルは『大本曲『黄氏女対金剛経』の研究―雲南大理白族の白文の分析―』。 本研究に関連する内容での講演・学術発表は4つ行った。一般市民への講演では白族の民間芸能の概要と現状について発表した。また国内では、学術シンポジウムににおいて中国の少数民族と日本における異界観について白族での事例を提供した。学術発表でも、本研究に関わる白族と白文についての発表を行い、言語を専門とする研究者と意見を交換した。国外では、香港科技大学において、白族と白族の祖先の王権思想・宗教的世界観について発表し、中国・香港・東南アジアの研究者と貴重な意見を交わし、重要な指摘も受けた。
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Research Products
(4 results)