• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

中世漢字片仮名交じり文における小字仮名を中心とした書記史的研究

Research Project

Project/Area Number 25770174
Research InstitutionSugiyama Jogakuen University

Principal Investigator

村井 宏栄  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 講師 (40610770)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2018-03-31
Keywords漢字片仮名交じり文 / 小字仮名 / 重点 / 踊り字
Outline of Annual Research Achievements

下記の期間、産前産後の休暇及び育児休業を取得したため、研究を中断した。

平成28年2月19日~平成29日3月31日

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

下記の期間、産前産後の休暇及び育児休業を取得したため、研究を中断した。

平成28年2月19日~平成29日3月31日

当初の予定で3年目に行うはずであった研究計画が遂行できていないが、これは補助事業延長を行うことによって確実に遂行していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

平成27~28年度に出産休暇及び育児休業を取得したため、当該時期に行うはずであった研究計画を推進していく。
本研究課題は中世漢字片仮名交じり文献を対象に、表記種類型とその個別的特徴、わけても小字仮名の実態を中心とした書記様式を実証的に検証することで、12~15世紀の漢字片仮名交じり文書記システムを明らかにしようとするものである。
かかる研究目標の下、研究計画開始以来、仏教者による中世漢字片仮名交じり文の一例として親鸞関係資料の漢字片仮名交じり文における小字仮名を調査してきた。漢字片仮名交じり文を構成する書記方法は、漢字/仮名の使用、朱点、大字仮名/小字仮名、分かち書き、連綿、重点など、多様な分節方法が存しうる。それらの中で文字の大小、分かち書きなどは、その見極めにおいて連続性を持ちうるアナログ的現象と言え、資料によっては客観的な基準化が難しい場合があるということが研究の遂行の上で判明した。小字仮名は、①本行の右寄りに仮名が記される、②他の文字よりも小さく記される、の2点を以て認定することができるが、筆写の文字が小字仮名か否か判断に迷う場合があり、数値化が難しい場合があるのである。
よって、最終年度はより方向性を拡げ、重点使用や仮名遣い等、小字仮名と関わり、かつ客観判定しやすい現象を取り上げていく。そのことで、小字仮名や重点使用、仮名遣い等、中世漢字片仮名交じり文の書記を構成する諸現象間の関係性が明らかになっていくものと思われる。具体的には、平成27年度に行った親鸞関係資料における重点(踊り字「ヽ」)使用の特徴解明について引き続き研究論文の投稿準備を進め、重点・同字反復・仮名遣いの相互の関係について考究していく。また、すでに口頭発表を終えている親鸞『三帖和讃』における小字仮名についての実態の問題についても、研究論文の投稿準備を進める。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由としては、平成27~28年度に産前産後の休暇及び育児休業を取得したこと、また、本研究課題の応募時には研究代表者が他大学に所属しており、所属機関の変更に伴って購入を必要とする図書の内容や所属機関から与えられる研究費が大きく変更したという事情が挙げられる。また、応募時に参加を予定していた学会・研究会についても、所属機関の校務等の理由によって参加がかなわなかった場合があり、宿泊費・旅費における支出も変更を余儀なくされた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

本研究計画の遂行にあたっての必要な図書の多くはすでにおおむね購入することができていると考えられるが、研究遂行に伴って計画を変更している部分についての必要図書の選定を進めつつ、消耗品購入の計画とともに、より有意義に使用していく予定である。学会・研究会の参加についても、所属機関の校務との関係によって参加可能かどうかは不明な点もあり、また本研究課題内容と関連する研究発表・シンポジウムが行われるかどうかは未定であるが、最新の学会知見を含みうるものとして、参加に向けて確実に準備を進めていきたい。

Remarks

産前産後の休暇又は育児休業の取得に伴う中断:平成28年2月19日~平成29年3月31日
補助事業期間延長承認:平成29年2月10日

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi