2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25770188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
熊谷 龍一 東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (60422622)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | DIF / 特異項目機能 |
Research Abstract |
平成25年度は,can do statements(学習者の言語行動を「~できる」の形式で記述した自己評定尺度:CDS)に対するDIF分析の研究の一環として,当該研究を行っている研究者との共同研究を行い,その成果について「斉田智里・熊谷龍一・野口裕之 2013 英語プレイスメントテストの特異項目機能(DIF)分析:文系・理系・男子・女子に有利・不利な項目,第39回全国英語教育学会北海道研究大会発表予稿集,296-297.」として学会発表を行った。また,関係学会への参加を通して,DIF分析に関する情報交換を行うことができた。日本語を母語としない日本語学習者に対するCDSのDIF分析へ応用するために,この研究成果の知見が生かされることとなる。 また,時系列的変化を捉えるためのDIF分析の応用的研究のために,芝(1978)による語彙理解尺度のデータ収集を行った。結果として,大学生260名程度のデータを収集することができた。平成26年度にさらに100名程度のデータ収集を行う予定である。この350名以上のデータ用いて,時系列変化のためのDIF分析を行なうことが次年度以降の研究テーマとなる。 以上の研究実績により,平成25年度の研究目的は十分に達成されるものとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初,平成25年度に計画していた海外調査を平成26年度以降に行うこととしたものの,can do statementsに対するDIF分析に関する調査について,学会発表を1回行うことができ,さらに平成26年度の調査のためのデータ収集を先取りして行うことができたため,当初の計画以上に研究が進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に,時系列的変化にDIF分析を応用するための研究データの収集に入ることができた。平成26年度は,さらにデータの拡充を行い,実際の分析作業を行うことが予定される。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額が生じた大きな理由としては,海外調査について,次年度以降に行うこととしたためである。それ以外については,当初計画通りの使用となった。 平成26年度には,国際学会での発表を予定しており,また同時に海外調査も行うことを予定している。次年度使用額は平成26年度請求額とあわせ,その経費に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)