2015 Fiscal Year Annual Research Report
英語プレースメント テストのための 項目バンク 構築
Project/Area Number |
25770210
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
市山 陽子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (50458741)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 正書法処理 / 音韻処理 / 項目応答理論 / 英語プレースメントテスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は下記の2点であった。1)英語プレースメントテストのための項目バンクを構築することで良質のテスト項目を整理保存し、必要な時に用途・レベルに合致した項目を利用できるようにする。2)英語読解力を構成する下位レベルの処理過程のうち、既存テストでは測定されることの少ない、正書法処理、音韻処理、統語処理能力を測定する。 本年度の研究実施計画は下記の2点であった。1)テスト項目を200問とすること。2)研究成果を雑誌などで発表すること。 本年度はテスト項目数が200問となるよう項目作成および難易度検定を行い、適合度の低い項目30問を改良した。難易度検定には項目や被験者に影響されないという特性があるため項目応答理論を用いた。適合度の低い項目のうち、正書法処理及び音韻処理能力を測定する項目の特徴として、日本で使用される複数の辞書の間で音素標記にまた差異のある項目が確認された。結果を受けて、日本で使用される英語辞書および音素標記に関する書籍を対象に短母音、長母音、二重母音の3つの分類においてそれぞれの音素標記を比較した。調査の結果、短母音、長母音、二重母音の3つの分類中全てにおいて書籍の表記において差異が見つけられた。さらに書記素と音素の関係が1対1ではないものにおいて音素標記自体に差異が見られることもわかった。英語読解において参照する書籍によって音素標記に差異が生じているということが英語学習及び英語を教える現場にもたらす影響は甚大であると考えられる。上記の研究成果を踏まえた論文1本を発表した。
|
Research Products
(1 results)