2014 Fiscal Year Research-status Report
文化的同化法による異文化コンピテンスの育成:国際語としての英語教育への応用と実証
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25770212
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
石井 英里子 東海大学, 高輪教養教育センター, 講師 (80580878)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英語教育 / 異文化教育 / intercultural competence |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度同様,2年目の平成26年度は,<研究1>文化的同化法を英語教育として行う効果の分析(実験調査),<研究2>外国語教育における異文化コンビテンスと英語学習者への文化的同化法の影響の検討(レビュー研究),<研究3>英語学習者への文化的同化法の影響を測定する尺度の開発,<研究4>文化的同化法を応用した異文化コンピテンス育成教材とタスクの開発,以上4つの研究を計画していた。このうち,昨年に継続して,<研究2>と<研究3>と<研究4>を先に進めた。<研究2>では文化的同化法が開発されてからこれまでの先行研究の研究結果を検討し,学習文化を特定した文化的同化法(Culture-Specific Assimilator)と学習文化を特定しない文化的同化法(Culture-General Assimilator)の教育効果を整理し,国際語としての英語教育への応用の可能性と課題を探索的に検討した。また,外国語教育における異文化コンビテンスに関する国内外の先行研究を検討し,文化的同化法を応用した英語教育の適応の可能性を理論的に検討した。<研究3>は,現在進行中であり,<研究2>のレビュー研究の結果から,英語学習者への文化的同化法の影響を測定する尺度を開発している。<研究4>も現在進行中であるが,既存の学習文化を特定しない文化的同化法(Culture-General Assimilator)をもとに,日本の国際語としての英語教育への応用の可能性を検証し教材の開発を行っている。現在は,日本の英語学習者に適切な内容を選択し,現在,適切な英語のレベルの教材やクスクを開発し,調査対象者に類似している研究協力者を対象に事前調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
介入実験の調査対象者を平成26年度までの所属機関の大学生を予定していた。これらの理由のため、翌年度以降の所属研究期間の確保と、調査対象者の変更のために研究計画を後倒しすることをやむを得ず選択した。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では、本研究計画は計画通り遂行する予定であるが、今後、残りの2年間の研究期間において、本研究計画が期間内に遂行できないと判断された場合、研究期間を延長することも検討している。
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Causes of Carryover |
介入実験の調査対象者を平成26年度までの所属機関の大学生を予定していた。これらの理由のため、翌年度以降の所属研究期間の確保と、調査対象者の変更のために研究計画を後倒しすることをやむを得ず選択したことに伴い、研究費の使用額に変更が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究計画を全体的に後ろ倒しする予定である。
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