2016 Fiscal Year Annual Research Report
Competencies and Self-Study Activities for Japanese Elementary School English Teachers
Project/Area Number |
25770216
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
松永 舞 京都産業大学, 共通教育推進機構, 教授 (30351571)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小学校英語指導者 / 学級担任 / 自己研修 / 英語力 / 指導力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は小学校教員が英語指導のために必要な英語力・指導力を身につけるための効果的な自己研修内容・方法を提案することを最終目的とした。そこでまずアンケートを用いて、現職小学校教員の英語力・指導力に関する自己評価レベルと必要だと感じるレベル差を調査した。その結果、現職小学校教員(80名)の多くが現在の自身の英語力(リスニング&スピーキング、話すときの文法、発音、リーディング、ライティングの5項目全て)は小学校で英語を指導するレベル(必要だと思うレベル)には足りない、と評価していることが分かった。同様に英語指導力(指導力全般、学習者のレベルに合わせた指導、教室英語の使用、英語を使って活動を進める、の4項目全て)も必要なレベルには達していないと評価した。これらの結果は一般的に行われてきた集団研修のみではやはり現職教員が必要だと考えるレベルの英語力・指導力の習得には不十分であることを改めて示した。さらに同アンケートで自己研修に関して調査し、ほとんどの教員が自己研修の必要性を認識しているが(99%)、実際に割ける自己研修時間は皆無か(47.5%)週1時間程度(41.3%)であり、小学校教員の多忙ぶりをうかがえる結果となった。また、教員の多くが理論的内容よりも実践的内容に関する自己研修を望んでいることが分かった。アンケート結果をもとに、多忙な小学校教員でも実施可能な自己研修内容を理論面・実践面の両方から提案した。具体的には、1年間程度を目安として、週2回30分程度ずつ、理論的側面(英語活動の理論(背景・目的・指導者の資質・学習理論等)や授業運営に関する知識(カリキュラム・授業案・教材作成等)の習得、公的機関や学会主催の研修会やワークショップへの参加等)と実践的側面(リスニング、スピーキング、発音、教室英語等)をバランスよく学習する提案を行った。
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