2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study about early history of Chinese Protestant from the view of the relationship between the Taiping movement and the Christinanity
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25770253
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
倉田 明子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 講師 (20636211)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中国近代史 / キリスト教 / プロテスタント |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、前年度までに収集したロバーツおよびギュツラフに関する史料の読解、整理をすすめ、論文として発表したほか、8月にヨーロッパ及び香港で、また3月にも香港で、関連資料の補足調査と収集を行った。 まず、前年度までに収集したロバーツ関連史料およびギュツラフ関連資料についての読解と整理を引き続き行い、両者が深く関わったキリスト教布教組織である漢会の成立過程について分析を進めた。この研究を通して、アヘン戦争直後の香港および広州におけるプロテスタント布教の具体的な状況を、漢会の活動に関連づけながら明らかにした。この成果は「漢会とロバーツ」(『キリスト教史学』70巻)として公表された。 また8月にヨーロッパで調査を行い、ロンドンの英国図書館で1830年代から1840年代にかけて中国で活動した宣教師に関する雑誌などの史料を閲覧した。また、ベルリンのEvangelisches Landeskirchliches Archiv in Berlinでは、ギュツラフの活動を支援したベルリン伝道会の史料を調査し、同伝道会の中国における活動に関する報告書などを閲覧、収集した。 8月と3月には香港大学図書館で同館所蔵のロンドン伝道会の中国在住宣教師の報告書をまとめたマイクロフィルムほか、中国キリスト教史関連資料を閲覧し、また香港バプテスト大学においてロンドン伝道会の東南アジア在住の宣教師の報告書を閲覧し、ギュツラフとロバーツが活動したアヘン戦争前後の中国プロテスタント史についての関連史料の補足を行った。また、新たに刊行された中国キリスト教史関連の書籍の購入も行った
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Research Products
(2 results)