2015 Fiscal Year Research-status Report
高齢者介護と相続の相関にみる沖縄の「家族」に関する人類学的研究
Project/Area Number |
25770314
|
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
加賀谷 真梨 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (50432042)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 介護 / 家族 / 家 / 相続 / 土地 / 位牌 / 高齢者 / 沖縄 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、妊娠出産および育児に伴い、やむを得ず研究を中断した。 研究成果を僅かではあるが下に記す。 まず、重要な成果として加賀谷が編者の1人として加わった比較家族史学会編 『現代家族ペディア』(弘文堂)が7月に刊行された。同書で加賀谷は大項目「高齢者福祉と家族」に加えて小項目「高齢者のセクシュアリティ」「家族介護者への支援活動」「高齢者福祉の地域差」を執筆した。これらの執筆には本研究を通じて得た知見が盛り込まれている。 また、沖縄が歩んできた歴史と人々の味覚との相関に関するコラムを「大人の味、異国の味、憧れの味 ルートビア」と題して雑誌『Vesta』に投稿した。 さらに、本研究で調査対象としている波照間島の介護NPOと同様に、ボランタリーアソシエーションとして位置づけられる神奈川県の女性団体に着目し、その活動が4半世紀以上継続している背景を読み解いた論文「An Alternative Place for Women: A Case Study of Women’ s Support Activities in Japan」が『Senri Ethnological Studies』から発刊された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年度は、妊娠出産および育児に伴いやむを得ず研究を中断したたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は波照間島に限定して土地や屋敷の相続と介護の相関に関するデータを収集し、成果公開に向けて準備を整える。 また、最初の研究計画ではインタビュー調査に加えて参与観察を予定していたが、時間的猶予がないため今後は前者のみ実施する。 研究成果は日本民俗学会や比較家族史学会で発表し、その発表原稿を論文に発展させ投稿する。
|
Causes of Carryover |
平成27年度は妊娠出産および子育てに伴い、研究を中断せざる得なかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
請求した助成金は主に調査と成果公開のための旅費に使用する。
|
Research Products
(3 results)