2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Use of Ethnographic Film in Safeguarding Intangible Cultural Heritage in Africa
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25770315
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
川瀬 慈 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 助教 (30633854)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 映像人類学 / アフリカ研究 / 民族誌映画 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、同志社大学において開催された国際会議2016 AAS-in-ASIA - Association for Asian Studies(6月)、ブレーメン大学人類学・文化調査学部において開催されたシンポジウム(7月)、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン、フロベニウス研究所において開講されたエチオピア研究に関わる連続リレー講義での招待講演(7月)、山東大学哲学与社会発展学院人類学系でのセミナー(12月)、メケレ大学でのセミナー(1月)、木浦大学島嶼文化研究所での国際会議(2月)、韓国外国語大学アフリカ研究所のセミナー(2月)、そして韓国国立民俗博物館での国際シンポジウム(2月)等、国内外の国際会議やセミナーの場において研究成果の報告を行った。エチオピア北部の無形文化を対象に制作してきた民族誌映画の上映を通し、映画を視聴する側の人々(被写体の人々、現地社会、エチオピアのディアスポラ、エチオピア国内外の学界)との議論を前提とした、民族誌映画制作、ひいては人類学の映像実践の方法論について各国の研究者と意見交換を重ねることができた。以上の場のうち、フロベニウス研究所、ならびに韓国国立民俗博物館で発表した論文はそれぞれの機関が発行する学術雑誌に平成29年度中に掲載される予定である。 以上の研究成果発表と平行して、平成29年1月にエチオピア連邦民主共和国北部のメケレにおいてフィールドワークを行った。現地のメケレ大学の歴史人類学部や、当大学に新設された民族音楽学部の教員たちと、報告者の民族誌映画、さらには未編集のフッテージ映像のアーカイビングや、同大学での活用に関するプロジェクトの立案についての意見交換を行った。本プロジェクトについては今後の研究課題としていきたい。
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Remarks |
本会では、台湾原住民の映像作家が、自らの文化や社会の変容をテーマに制作した民族誌映画の上映を行い、台湾との 比較の見地から、ノルウェーの先住民や、日本、エチオピアのマイノリティの音楽文化をテーマにした民族誌映画の上映を行った。本会で報告者はエチオピア音楽職能集団アズマリのライフコースを記録した自作の映像民族誌『僕らの時代は』(43分)を発表した。
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