2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25780013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
権 奇法 愛媛大学, 法文学部, 講師 (30598876)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 空港の管理・運営 / PFI / 公益事業規制 |
Research Abstract |
本年度においては、PFI制度を中心に、日韓両国における「公物・公共施設法制」の相違についての研究を重点的に行った。「公物・公共施設法制」に関する文献・資料を収集し検討を進めるとともに、調査・研究のため出張(国内2回、海外(韓国・ソウル)1回)を行った。 その結果、日韓両国の「公物・公共施設法制」の意義や仕組みに関する理解を深めることができたと思われる。特に、韓国出張においては、公正取引調整院や法制研究院を訪問し、ヒアリングや意見交換を行うなど、「韓国における公益事業規制とPFI法制に関する研究調査」を重点的に行ったことから、今後の公益事業分野におけるPFI制度の比較研究に役立つことが予想される。 そして、その間、183回国会において、「民間の能力を活用した国管理空港等の運営等に関する法律」が制定され、日本における、空港の管理・運営に関するPFI制度が大きく変わることとなった。具体的・実証的研究として、空港の管理・運営に関するPFI制度の比較研究を予定していることから、急遽、改正内容に関する検討を進め、「空港の管理運営に関するPFI制度」を研究会において報告を行った。(2014年4月17日、公益財団法人地方自治総合研究所)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年研究の1年目の研究は、「公物・公共施設法制」に関する日韓比較研究の基盤に関する研究を重点的に行うことを目的とするものであった。当初の実施計画と比べると、回数や時期が異なる面もありものの、全体的には、概ね計画通りに研究を進めてきたと言える。 文献研究を通じて両国の「公物・公共施設法制」の意義や仕組みの相違を理解することができ、また、調査・ヒアリングを通じたPFIの運用の現状を把握することができた。これは、2年目研究目的である、具体的・実証的研究を行うための基盤を形成することができたと評価することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目の研究は、これまでの研究実績を公表する作業を行うと同時に、1年目の研究をベースにして、より実証的研究を行うことに重点を置く。 まずは、これまで進めてきた、日韓のPFI制度の法的仕組みに関する比較研究を論文としてまとめる作業に取り掛かり、速やかに公表する。実証的研究としては、両国とも空港の管理・運営へのPFI制度の導入を進めており、良い比較研究が期待できると思われることから、主に空港の管理・運営におけるPFI制度を題材にして比較研究を行い、研究会報告や論文公表を通じて、研究成果を発表する。 最終的に、「公共施設の設置・管理法制の日韓比較」の研究成果をまとめ、公表する作業を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費と旅費の支出が予定より少なかったことが主な理由である。 公物・公共施設法に関する図書の購入及び、PFIに関する最新の図書・資料の購入を計画している。 また、実地調査のための比較的長期の海外出張を予定しており、また学会・研究会参加や研究成果報告のための出張を積極的に行う予定であり、そのためお旅費に使用する計画である。
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Research Products
(2 results)