2013 Fiscal Year Research-status Report
中央政府の調達行政の基本構造―国際・地方の視点を踏まえた考察
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25780095
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Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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| Research Institution | Hosei University |
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Principal Investigator |
坂根 徹 法政大学, 法学部, 准教授 (30567491)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 中央政府 / 調達行政 / 基本構造 / 国際 / 地方 |
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| Research Abstract |
中央政府の調達行政の基本構造という本研究課題の初年度にあたる今年度は、主に以下のような研究を実施した。
先ず、行政情報や文献調査に加えて宮城県の実務家からの聴き取り等を通して、東日本大震災からの復旧・復興において、特に被害が大きかった公共インフラの復旧・復興を中心に調達行政の課題を把握し、その課題への対策について考察を行った。被災地では全般的に公務員の人材不足が問題となっているが、土木や建築などの技術職員の不足が特に顕著である。被災地での調達行政の課題としては資材や人件費の高騰がよく指摘されるが、被災地の職員不足の解消も円滑な調達行政の推進に不可欠である。そこで、被災地の人材不足の充足方法とその背景を具体的に明らかにした。この成果を論文にまとめ、公共調達に関する国際会議に応募した。採択されると、次年度に発表を行う予定である。
今年度はまた、国の調達行政の概要の把握やその改革の取り組みについて調査・考察を開始し、特に内閣官房の調達改善の取組について把握・検討を行った。
今年度は更に、これまでの自身の研究を通して得た知見も活かしつつ、国連PKOの財政・調達を含む国連を中心とした国際機関の財政や調達についてあわせて検討した論文「国連の財政」が、内田孟男編著『国際機構論』ミネルヴァ書房、2013年の第3章に掲載された。これは、日本の中央政府の調達行政や財政への示唆を将来本研究で得るための準備作業と位置付けている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度は、学務役職（大学院の専攻主任）の任務を遂行するために年間を通して多大な労力を割かれたことに加えて、学部学生の国際交流体験のために創設されているオックスフォード大学での「Hosei Oxford Programme（HOP）」という研修プログラムの引率担当になったことや、日本の公務員制度について学ぶために来日したベトナム内務省職員及び各県市総務部幹部職員の受入を行う社会貢献活動等を行ったことなどから、当初計画通りのエフォートを本研究課題に充当することができなかった。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は、初年度よりも多くのエフォートを本研究課題に充当し、初年度から繰り越した研究費も活用しながら、研究の推進を図っていく。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は前項(11)で記載したような学務役職・海外学生引率・社会貢献活動等にエフォートが多く割かれたため、本研究の当初計画通りのエフォートを本研究課題には充当することができず、予算の使用残が生じた。
当初の研究計画における初年度の積み残しの研究や次年度以降の研究の推進のために、次年度予算とあわせて効果的・効率的な執行に努めていく。
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