2014 Fiscal Year Research-status Report
過誤と帰責をめぐる政治行政分析:事後検証機関を中心に
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25780106
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
手塚 洋輔 京都女子大学, 現代社会学部, 准教授 (60376671)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 過誤 / 事後検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「事後検証機関」に焦点を当てることで,行政の過誤を規定する政治構造を浮き彫りにするとともに,それへの行政的対応パターンを同定することを目的としている。平成26年度は,第1に,前年度に引き続き,新聞データベースによる過誤事象の収集と解析を進めた。第2に,前年度に積み残しとなっている行政資料に関しては,厚生関係行政を中心に,国立図書館等の所蔵文献の収集及び解析に着手した。第3に,理論動向のサーベイに関しては,近年,蓄積されつつあるreputation論を中心に調査を進めた。これらの成果の一部として,リスクガバナンスに関する小論を公表するとともに,日本公共政策学会で開催された生活保護行政に関するテーマセッションでの討論を担当した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に引き続いて,事後検証機関の調査及び理論動向サーベイはおおむね順調に進展している。加えて,過去への遡及を一部開始することができた。ただ,報告書の横断的分析による政策領域ごとの特性把握にまでは至らず次年度に積み残しとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成27年度は,当初の計画に沿って,報告書の横断的分析を中心に進めて,過誤のドクトリンの発見・抽出につとめる。加えて,その過程において必要となる資料調査・文献調査をあわせて行うことで,さらなる精緻化を目指すとともに,その成果は論文等による発表をするべく進める。
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Causes of Carryover |
今年度は,前年度の積み残しも含めて調査を進めたところ,計画よりも多くの既公表資料を収集できたことから,当初予定していた情報公開を行うまで至らなかった。そのため,これらに要する費用に未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度の研究成果を踏まえて,情報公開費用等に使用する予定である。
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