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2016 Fiscal Year Research-status Report

利潤増加型参入に関するゲーム理論分析

Research Project

Project/Area Number 25780162
Research InstitutionRyukoku University

Principal Investigator

石橋 郁雄  龍谷大学, 経済学部, 准教授 (30365035)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2018-03-31
Keywords産業組織論 / 参入
Outline of Annual Research Achievements

2016年度は、移籍で職場が変わったこともあり、十分な研究時間を確保できなかった。その結果、予定していた研究計画を全て実行することはできなかった。そのような状況ではあったが、2016年度の成果としては、携帯電話産業の事例研究の進展と基本モデルの構築の進展が主なものとなる。
一般には格安スマホとして知られる、MVNO(仮想移動体通信事業者)による携帯電話事業は、大手3企業も無視できない存在となっている。また、参入の激化によるMVNO同士の競争も激しくなり、一部企業の過大広告などの弊害も報道されるようになってきた。一方、AUとソフトバンクは子会社の別ブランドに大規模なテコ入れを行い、本格的な攻勢を取り始めた。ただし、本体のサービスや料金体系には大きな変化はなく、グループ全体としてどのような経営判断を行っているのかは簡単にはわからない状況と言える。
また、総理大臣まで言及するなど、携帯電話産業は政治的にも大きな注目を集めている。そうした事情から、総務省などが積極的に介入しており、経済合理性では説明できない規制や裁定などが為されていると思われる。
こうした複雑で早い変化をどのように解釈すべきか、各種文献や有価証券報告書などの会計関連資料を参照しながら少しずつ解明していった。
基本モデルについては、携帯電話事業固有の特徴を除いたモデルについて、幾つかアイデアを試してみた。決定的な形を得るまでは未だ至ってはいないが、色々と試しながら、少しずつ方向性を絞り込んだ。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

移籍で職場が変わったことや、一時体調を崩したこと、事例として注目していた携帯電話産業の構造が予想以上に複雑だったことなどが主な理由である。

Strategy for Future Research Activity

携帯電話産業の事例を引き続き調査していく予定である。また、携帯電話産業の特徴を盛り込んだ理論モデルと汎用性の高い基本モデルの両方を検討していく。最終的には、事例研究の進捗を考慮して、総合的に方向性を決めていく予定である。

Causes of Carryover

移籍により担当科目が変わるなど、各種業務が激増した。そうした環境の変化に対応することを優先せざるを得なかったため、支出計画が全体的に遅れ、次年度にずれこむ結果となった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究期間の初期に購入したコンピュータの一部が古くなった上、故障してしまった。修理費が結構な額になるとのことで、買い替えで対応することを検討している。
また、学会出張に使用することや、数理解析ソフトのアップデートに使うことも検討している。

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Published: 2018-01-16  

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