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2013 Fiscal Year Research-status Report

空間的要因を考慮したリスクシェアリング外部性モデルを用いた伝播メカニズムの分析

Research Project

Project/Area Number 25780206
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionMeiji Gakuin University

Principal Investigator

大野 弘明  明治学院大学, 経済学部, 准教授 (20554934)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords金融システムの安定性 / 金融危機の伝播 / リスクシェアリング / バラエティ・エクスパンション / 長期投資とR&D
Research Abstract

本年度は通貨危機と金融危機の問題に焦点を当て,途上国における金融システムのあり方と経済成長について分析をおこなった.
1点目はR&Dと金融システムについての分析である.多くのR&D投資は成果がいつ実現するか分からないという意味で投資期間についてのリスクが存在する.一方で,個人の投資可能期間についても選好ショックの問題などからリスクがあると考えられる.このもとでは,個人は選好ショックの問題から長期投資を避ける可能性があり,結果的に望ましいR&D投資の水準が阻害されてしまうかもしれない.このとき,資本市場の流動性の向上や銀行の導入が経済成長に正の影響をおよぼす条件を明らかにした.これまでに得られた結論として,財の拡張に伴う物価指数の下落に対するバラエティの拡張の速度は危険回避係数に依存すること,また,市場流動性が高まるときも同様に危険回避度の大きさによって成長が促進するか否かが決定すること,Autarkyの環境に銀行を導入することで成長が促進するかどうかも危険回避係数に依存することを明らかにした.
2点目は既に金融危機を経験した国ではなく,相場を固定している国において,将来的に発生しうる金融危機の予防をどのように実施しているかについての調査をおこなった.そこでまずは,カンボジアを対象に現地の金融に関わる関係者から聞き取り調査をおこなった.カンボジア中央銀行のモニタリング部門とカンボジア証券取引所を訪問し,金融危機に対する意見の聞き取り調査をおこなった.具体的なモニタリングのモニタリングについての方法,株式市場拡大による企業金融の健全化について意見交換する機会を得た.
3点目は空間要因を考慮した基本モデルの構築であり,モデルのセットアップを終え,計算をおこなっている段階にある.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

空間要因を考慮した基本モデルのセットアップが整い,均衡の特徴付けをおこなう段階にある.

Strategy for Future Research Activity

今後は空間要因を考慮したリスクシェアリングモデルの均衡を特徴付け,比較静学を予定している.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初予定されていた英文校正費および雑誌投稿料が低く抑えられたことが主な理由である.
英文校正費および雑誌投稿料に変動性があるので,その平準化として用いるか,もしくは,途上国経済における金融システムの安定化に向けた取り組みについての聞き取り調査にあてる.

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Variety Expansion, Preference Shocks, and Financial Intermediaries2013

    • Author(s)
      菅原晃樹,大野弘明
    • Organizer
      日本経済学会
    • Place of Presentation
      富山大学
    • Year and Date
      20130622-20130623

URL: 

Published: 2015-05-28  

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