2015 Fiscal Year Annual Research Report
製造企業における技術転換メカニズムに関する実証研究
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25780228
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
工藤 悟志 学習院大学, 経済学部, その他 (70613313)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 技術転換 / イノベーション / 製品市場 / 競争優位 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,製造業における技術転換のメカニズムを解明し,技術転換をおこなった企業の企業行動のあり方や市場や組織に与えた影響に関して考察をおこない,理論化を試みるものである。 技術転換に関する研究は,新規技術が登場し,その製品市場における支配的な技術が転換する過程において既存企業はいかに適応すべきかが中心的な議論として展開されてきた。近年では,有望視される新規技術が製品市場において支配性を確立することの困難性や新規技術が支配性を確立する過程で一定の時間を有することに注目し,技術転換に際して企業が採るべき施策は技術転換のパターンやそのプロセスに応じて異なるという立場の研究が多くみられる。一方で,一部の研究を除き,技術転換に対する企業の戦略的な取り組みについての研究は多いとは言えない。 近年の多くの製品は,オープン・モジュール化している。そして製品は多様化している。これらの特徴も,近年の技術転換に取り組む企業にとっては,注意が必要である。以前は,産業内において新規技術や製品における開発の方向性が予測でき,製品市場での競合企業も予測ができた。しかし,近年の技術的にも複雑化し,多様化した製品市場における技術転換においては,予測できないことも多くある。 本研究では,ひとつの視点として技術転換と製品アーキテクチャの関係から考察した。技術転換を契機に製品システムの範囲をいままでよりも広く捉えることで企業の競争優位の再構築に成功することがある。製品アーキテクチャの変革により新たな価値を創造する事例であり,日本の製造企業が得意としてきたひとつの製品を高性能化する開発とは異なった新たな価値が創造できる。
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Research Products
(1 results)