2014 Fiscal Year Research-status Report
エネルギー・環境技術のイノベーションプロセスの研究
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25780234
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松嶋 一成 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (00611609)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | イノベーションプロセス / エネルギー・環境技術 / 事業化成果 / 波及効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、エネルギー・環境技術のイノベーションがどのように実現し、価値をもたらすのか、特にそのプロセスは通常の研究開発プロジェクトとどのように異なるのかについて、実証的に明らかにすることを目的としている。特に、事業化成果に影響する要因や、波及効果を促進(抑制)する要因を、技術開発を行っていた際の社会的な状況も含めて、定性的かつ定量的に分析していく。このうち、2年目となる平成26年度は、インタビュー調査を行いつつ、主に定量分析の質問票調査の設計を行った。インタビュー調査からは、仮説をブラッシュアップするとともに、質問票の項目を精緻化する有意義な知見が得られた。
なお、平成26年度の具体的な研究成果としては、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がその支援を受けた民間の研究開発プロジェクトを対象に実施した質問票調査のデータを基に、特にプロジェクトの実態やパフォーマンス、特に波及効果に影響を与える要因を分析し、国内外に向けて発信している(査読付きの海外の学術雑誌1件、国内の英文によるワーキングペーパー1件、審査付きの海外の学会発表1件)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問票調査の質問項目の精緻化に時間を要し、質問票調査の展開まで至らなかった。また、分析結果をまとめていくにあたって、インタビュー調査もより精力的に行う必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、質問票調査で回収されたデータを基に定量分析を実施することを第一とする。また、サンプル内の企業(プロジェクト)を対象にインタビュー調査も継続して実施する。なお、以上の作業と並行して、これまでの成果をまとめあげ、国内外に発信していく。
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Causes of Carryover |
当該年度において残額で購入可能な必要物品がなかった為、次年度の物品費と併せて使用することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に統計分析用のソフトウェアが必要なことから、次年度の物品費と併せて使用することとする。
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