2013 Fiscal Year Research-status Report
多角化戦略の罠 過剰参入と事業関連系不全がもたらす収益性低下メカニズムの解明
Project/Area Number |
25780239
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
村上 善紀 東京国際大学, 商学部, 講師 (60614097)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 企業活動基本調査 / 多角化 |
Research Abstract |
平成25年度においては、日本の多角化企業の基礎データを収集し、分析のデータベースを作成する目的で、経済産業省より「企業活動基本調査」の個票データを収集した。これは、1万社以上の企業の、過去20年間における多角化を中心とした事業活動の記録であり、今後の研究にとって重要な基礎資料である。データが多岐にわたり、各年でばらばらになっているため、時系列のデータに作り直すのに多大な時間を要したが、データとして整理することができた。今後は、このデータの分析と、「全国イノベーション調査」などの別の統計データとの接合を行っていく予定である。また平成25年度においては、「企業活動基本調査」を用いて行うことのできる研究の可能性について検討した論文を執筆した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた、日本企業の多角化研究に必要なデータベースの入手およびデータの整理については、時間を要したものの無事行うことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
「企業活動基本調査」の個票データを用いた実証分析により、日本企業の過去20年の多角化動向について、中規模以上の企業を対象に行う。また、「全国イノベーション調査」など別の統計と組み合わせて、豊富なデータベースを作成するとともに、海外企業との比較も行っていく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入予定であった海外企業のデータベースに適切なものが見つからず、探索を継続することになったため。 引き続き、海外の多角化企業を分析する際のデータベースを探索し、適切なものが見つかり次第購入する。
|