2014 Fiscal Year Research-status Report
組織の内部統合機能と内部統合に向けた変革のための資源動員プロセスの研究
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25780253
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
中本 龍市 椙山女学園大学, 公私立大学の部局等, 講師 (80616136)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 組織構造 / 機能別組織 / 分化と統合 / アライアンスマネジメント / 制度論 / 資源動員 / 組織間関係 / 正当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度に行った事例研究を元に、統合活動と成果につながる変数を特定するための質的なインタビュー調査を実施した。それを元に、医薬品企業を対象にアンケート調査表を作成した。計画書で述べた通り、Lawrence and Lorsch(1967)がすでに巻末でまとめている調査票やClark and Fujimoto(1997)、沼上ほか(2007)を参考にしつつ統合活動の下位概念と質問文を作成し調査票として整理した。 実務家の調査協力を元に、聞き取り調査を実施した後に、アライアンスマネジャーの行動とネットワーク、統合活動についての能力と組織構造の変遷について定性的データを集めたと同時に、経営史的な視点から、医薬品産業の事業組織と構造の変化について社史や業界専門雑誌等から時系列的に収集することを追加した。ハード面での組織構造を史的に保存されている資料から収集することによってより長期的な組織構造の変化と意図を明らかにすることができるようになった。聞き取り調査のみでは、直近の組織構造変化しか追跡できないという問題点があったが、経営史的な視点を導入することによって新たな知見を得られた。 本年度では、これらのデータに基づいて実務家らとの打ち合わせを行った上で定量的な聞き取り調査の実施の計画を立てた。新年度の頭に速やかに実施する予定である。なお、本研究に関連する正統性や資源動員、社会ネットワークといった研究成果については、国内研究会や学会、ならびに海外学会ですでに報告済である。また、並行して投稿論文の準備を進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実務家の協力も予定通り得られたため順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、平成27年度の計画通りに進行する予定である。
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Causes of Carryover |
アンケート調査配布にかかる費用を次年度へ持ち越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新年度の頭に速やかにアンケート調査を実施する。
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Research Products
(5 results)