2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25780274
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
八島 明朗 専修大学, 商学部, 講師 (30583223)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ブランド・スイッチ / プロモーション / スイッチング・コスト / スイッチング・バリア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では継続的な契約を結ぶサービスにおいてブランド・スイッチを促進する要因を明らかにするのが研究目的である。本研究では主に携帯電話サービスを対象とし金銭的プロモーションを起点として、研究対象のプロモーションや要素を次第に拡張していく形で研究を進めていく。2013年度は主に金銭プロモーションの研究に加えて携帯電話の機種を統制した調査を行った。そのため3年目に実施する予定の調査を一部先取りするような形となった。一方で予算が不足したため調査が完全に終了しなかった。 2014年度は2回の調査を実施した。1つ目の調査は2013年度末に行った調査をブランドを変えて行ったもので、特定の携帯電話を持っている回答者を事前調査で抽出した上で①移動先ブランド(3パターン)②プロモーション(インセンティブとスイッチング・コスト削減の2パターン)、プロモーション金額(大小2パターン)で2×2×3=12パターンのプロモーションを作成し各100名、合計1200人に対して、インターネット調査を使いデータを収集し分散分析で検証を行った。 調査・分析の結果、回答者の契約状況(いつ携帯電話を購入しようと思っているか?)によってプロモーションの影響が明らかになった。また契約ブランドの影響が強いため、さらにブランドを統制した形で調査を行う事とした。 2回目の調査は2014年9月に実施した。この調査では①契約中ブランド(2種類) )②プロモーション(インセンティブとスイッチング・コスト削減の2パターン)、③移動先ブランド(3種類)で2×2×3=12パターンのプロモーションを作成し各100名、合計1200名に対してインターネット調査を使いデータを収集し分散分析を行った。 その結果契約状況によりプロモーションの効果が異なることが確認できたが、掘り下げて研究を行う必要も見られる結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画とは研究の順番が異なっているものの、研究自体は進んでいる。 結果として平成27年度に計画していた調査を先に実施することとなった。 一方で平成26年度に計画していた非価格プロモーションに関する研究はまだ未着手であるため実施したい。
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Strategy for Future Research Activity |
本来1年目に完了する予定であった金銭的プロモーションについて研究の結果掘り下げが必要であることが明らかになった。 そのため、第一に金銭的プロモーションに関して追加の研究を行いたい。 その上で非価格プロモーションに関する研究を行いたい。 そして、これまでの研究結果を合算してまとめたいと考えている。
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