2013 Fiscal Year Research-status Report
商店街のまちづくりにおける中小小売商業者のコーディネーション
Project/Area Number |
25780278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
角谷 嘉則 桃山学院大学, 経済学部, 准教授 (20519582)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 商店街 / コーディネーション / バル街 |
Research Abstract |
商店街のまちづくりは多様な主体が連携している。そこで、本研究では多様な主体が連携して事業を進める時の中小小売商業者の役割に焦点を絞って分析していく。その鍵となる分析視角が中小小売商業者によるコーディネーションである。まず、広範な分野との比較検討を通じて、商業論におけるコーディネーションの定義を精緻化する。その後、商店街のまちづくりに関わる計画過程や運営段階において中小小売商業者によるコーディネーションが発露した結果を類型化し、その要因との因果関係を明らかにしていく。結果として、商店街のまちづくりにおける中小小売商業者のコーディネーションの手順や前提条件が解明することを目指している。 本計画は、3年間の研究期間を想定し、事例研究をベースとした実証的な研究を行うものである。25年度は、中小小売商業者のコーディネーションを意味する用語の検討、および、事例研究を進めてきた。コーディネーションの定義の検討では、商店街組織や地域商業を分析した国内外の文献を広く再確認した。次に、事例研究は兵庫県伊丹市での「バル街」の開催と近畿圏への展開に着目し、最優先して調査を行うこととした。そのため、伊丹市だけでも5回の現地調査を行った。また、その他にも、三田市、八尾市、堺市、和歌山市などへの聞き取り調査、その他の多数の実施団体へも電話調査を行っている。調査結果の一部は、学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事例調査は、調査先の協力が得られることから、伊丹市の「バル街」に絞り込むことにした。調査結果は、学会で2度、研究会で1度と計3度に渡って発表できたものの、多くの指摘をいただくことができた。いっぽう、論文作成は多くの意見を取り入れる必要性から遅れており、投稿予定も25年度末から26年度中旬へ延期することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
26、27年度は、当初の計画通りに研究を継続していく。なお、知人を介して訪問予定先に依頼しても断られた時や天候不順など不測の事態で訪問できない時など、計画通りに研究が進められない場合は、訪問先と団体の変更を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初から計画していた函館市への調査を25年度中に実施できなかったため、26年度に持ち越したからである。 26年度の調査計画に加え、25年度中に予定していた函館市の調査を行う。
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