2013 Fiscal Year Research-status Report
ブランドマネジメントに資する管理会計情報の役割の検討
Project/Area Number |
25780298
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木村 麻子 関西大学, 商学部, 准教授 (30389233)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 聞き取り調査 / 文献研究 / 調査票作成 |
Research Abstract |
本年度は、研究実施計画に基づき、企業へのヒアリング調査および文献研究を平行して行い、次年度に行うアンケート調査の調査票の作成を行った。まず、先行研究のサーベイに加え、前年度までのヒアリング調査をベースにさらに調査を進めることで、各社のブランドマネジメントの管理者の階層の相違、および管理プロセスの多様性(種類)を理解することができた。また、アンケート調査を行うにあたって、調査対象とすべき、ブランドマネジメントを支援する部門の絞り込みを行うことができた。先行研究のサーベイおよびヒアリング調査に関する本年度の研究成果の一部は、学会報告および論文として発表した。 また、上記の研究成果をもとに、特定の部門を想定して調査票のドラフトを作成した。調査票のドラフトは、複数の企業の協力を得てパイロットテストを行った。パイロットテストの目的は、回答にどの程度の時間を要するか、各調査項目の意図が正確に回答者に伝わっているか、回答者によって意図と異なる意味で取られる表現・用語がないか等を把握するところにあり、質問項目に関して表現・用語を修正することができた。また、協力企業として、製造業とサービス業、上場企業と非上場企業に回答をお願いすることで、特定の企業(産業区分)においては理解しがたい用語等があることがわかった。パイロットテストの結果、調査票をおおむね完成させ、次年度のアンケート調査における対象企業(産業)および部門について一定程度の絞り込みを行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の実施計画は、主として調査票の作成を行い、また企業にてプレ調査を行うことであった。当初は年度の早い段階でまず調査票設計前に企業への聞き取り調査を行うことであった。しかしながら、校務および先方の都合もあり、ドラフト作成前の聞き取りの日程が当初の予定よりも少し遅くなった。そのため、その後のドラフトの作成およびプレテストの日程も年度後期に行うこととなった。しかしながら、複数の協力企業が迅速にプレテストへのフィードバックをメールおよび聞き取り調査によって回答してくれたため、調査票はおおむね完成した。ただし、調査票は再度プレテストを行う予定であるため、まだ多少の文言の修正を行う必要があると思われるため「おおむね順調に進展」としている。
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Strategy for Future Research Activity |
修正した調査票に関して、再度、企業の協力を得てプレテストをお願いする。再度プレテストを行うのは、調査票の文言に不具合がないかを確認するためである。また、調査票は、上場製造業を対象に郵送調査として行う。また、回収した調査票の入力・整理および簡単な分析までを行う。また、郵送調査と平行して、文献サーベイも引き続き行う。
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