2015 Fiscal Year Research-status Report
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25780319
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Research Institution | Yokkaichi University |
Principal Investigator |
三田 泰雅 四日市大学, 総合政策学部, 講師 (30582431)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会的孤立 / ライフコース / 社会参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
27年度は、対象地域におけるライフコースと社会参加の関係を明らかにするため、郵送による質問紙調査を実施した。2000票の配布に対し、1164票の回収(回収率58.2%)があり、自記式の郵送調査としては比較的高い回収率であった。結果の分析は28年度に行なう。 この調査によって、高齢期における社会参加、とくに職業生活を退いた後の社会参加の様態が明らかになると期待される。従来の研究で、高齢期の社会参加にはそれまでのライフコースで到達した階層が影響するとの指摘がなされている。しかし、階層移動にともないがちな空間的移動が、引退後の社会参加にどのような影響を与えるかについてはよくわかっていなかった。そこで今回の調査は、移動履歴と社会参加の関係をテーマとした。 今回の調査によって、職業経歴の中で地理的移動を経験した場合とそうでない場合で、引退後の社会関係の空間的布置がどのように異なっているか、また、集団参加の様態はどのように異なっているか、などの問題に迫ることができる。 高齢期の社会参加を促すことは、社会福祉の面からも、また行政的な政策課題としても、重要性の高い問題である。今回の調査でライフコースに合った社会参加のやり方が提案できるようになれば、それは個人のQOLを高めることにつながり、社会的意義のある成果だといえる。また、施策の立案において、居住者の移動特性をふまえた設計が可能になるなど、政策的な提言につなげることもできよう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、郵送調査を行なうことができた。予想を上回る回収を得たため、分析は28年度に行なうことになったが、おおむね順調に進捗していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度は分析と成果の還元にあてる。調査の分析結果を関係学会で報告するほか、年度末に調査報告書を作成する。
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Causes of Carryover |
データの分析と報告書作成を28年度に行なうことにしたため、次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
分析に必要な物品のほか、学会出張費、報告書の印刷・製本の費用を確保している。
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