2013 Fiscal Year Research-status Report
児童養護施設における「問題行動」への対応に関する研究
Project/Area Number |
25780363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Seiwa Junior College |
Principal Investigator |
若林 ちひろ 清和大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90453860)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 児童養護施設 / 問題行動 |
Research Abstract |
本研究は、児童養護施設における入所児童の「問題行動」に焦点を当て、児童養護施設の実態を明らかにするものである。どのような問題行動があり、それにどのように対応しているか、職員からの量的、質的調査を通してその現状を明らかにし、問題行動に対する対応をパターン化できるまでを目的とする。具体的には、①児童養護施設における児童の問題行動と職員の対応の実態を量的に把握する、②質的調査により、実際の問題行動の量と質について、さらには対応の仕方を聞き取ることで明らかにする。この2つの調査を踏まえて、③児童養護施設職員がチームで児童のケアを行えるよう支援する方法を検討する。ことを目的とする。効果的に研究を進めるため、量的調査、質的調査を行う際には、プレ調査をすでに研究協力の同意を得ている児童養護施設職員に行うことで、質問項目の精査に努める。 平成25年度については、当初の計画において、①児童養護施設に関する基礎文献と基礎調査の収集・分析、②児童養護施設職員へのプレ調査(量的調査)(5ケース程度)、③プレ調査のための調査票作成、を研究計画としていた。今年度は特に①の児童養護施設に関する基礎文献と基礎調査の収集・分析を中心に実施した。「問題行動」の尺度としては、CBCL尺度、YRS、TSCCなどがあげられるが、本研究でもこれらの尺度を用いて問題を精査すべきかについて検討中である。また、「問題行動」の対応として「安全委員会」の取り組みなどがあげられることがあるが、これらについても文献等で情報収集のうえ、場合によってはヒアリング等も検討している。 今年度研究計画の②の児童養護施設職員へのプレ調査(量的調査)(5ケース程度)と③のプレ調査のための調査票作成については、平成26年度より1年間育児休業のため研究を中断することとなったため、平成27年度の研究再開時に改めて実施したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、平成25年度は、①児童養護施設に関する基礎文献と基礎調査の収集・分析、②児童養護施設職員へのプレ調査(量的調査)(5ケース程度)、③プレ調査のための調査票作成、の3点について研究を進める予定であったが、平成26年度より1年間の育児休業に入るため、②と③については、研究再開年度(平成27年度)初めに実施することに変更した。 プレ調査を実施後、本調査に入るまで1年間の期間を空けることは避け、プレ調査で指摘があった内容について迅速に対応し、本調査にスムーズに入るためにそのように変更することにしたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は育児休業のため研究を中断する。 平成27年度は、平成25年度の実施を延期していた児童養護施設施設職員への量的調査に向けたプレ調査の実施、プレ調査を受けての調査票の作成をまず行う。さらに、当初平成26年度に計画を予定していた①児童養護施設職員への量的調査、②児童養護施設職員への質的調査の実施を行う。①の量的調査については、7月~9月の実施予定で全児童養護施設職員を対象に郵送による調査を検討している。また、量的調査においてインタビュー調査への承諾の有無の項目を設け、協力が得られた施設へ随時訪問を行い、②児童養護施設職員への質的調査を実施したいと考えている。 ②の質的調査についても、すでに協力が得られている児童養護施設職員へのプレ調査を行った上で、質問項目について検討していきたいと考えている。
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