2013 Fiscal Year Research-status Report
発達障害者と統合失調症者の生活機能に関する比較研究
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25780365
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
Principal Investigator |
鈴木 さとみ 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 管理部(併任研究所), 医療社会事業専門職 (00648561)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / 国際生活機能分類(ICF) / 社会参加 |
Research Abstract |
本年度は、発達障害者(この研究では、発達障害者のうち自閉症スペクトラムのある成人を対象とする。以下ASD)及び統合失調症者の社会参加の程度を評価するため、別の研究で作成した国際的な共通言語であり、人々の生活機能を測定することが可能なツールである国際生活機能分類(以下ICF)をベースにした調査票の信頼性に関する再検討を行うため、国内外の文献を検討した。結果、スェーデンのチームがWHOと協力し同様の調査票(尺度)を2016年の完成を目指して作成を始めたことが分かった(Sven,Bら2014)ため、ASDならびに統合失調症に詳しい臨床家、統計の専門家との意見交換を行い、尺度作成のプロセス等について検討を行った。 また、研究成果としては、Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development 2014においてe-posterの発表が採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外の別のチームが同様の評価票の開発を始めたことが分かったため、本研究で使用する調査票に関して再検討を行った。また、本研究の論文発表としてまとめるためにはASD者の診断の信頼性を担保する必要が生じたため、別の研究者及び専門家の協力を得、研究体制を再構築するための時間を要した。 さらに、別の単年度研究の研究協力及び事務局業務が発生したため、当初予定していたエフォートを本研究に充てることが難しくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
先ずは、前年度からの続きで研究の枠組みの再構築を行う。その上で、ASD者及び統合失調症者、ならびに他者評価として彼らの支援者に対して質問紙調査を実施する。 臨床的側面については、それぞれの臨床の専門家に、統計的検討については統計の専門家と十分な意見交換を行いながら進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究を遂行するための体制を再構築する時間を要し、調査の実施まで運ばなかった。よって、調査対象者への謝金額等を使用しなかったため差額が生じた。 1年目に生じた差額を使用し、実施予定であった調査を実施する。
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Research Products
(1 results)