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2014 Fiscal Year Research-status Report

米国教員養成政策の形成過程-オルタナティブ・ルート政策の「選択」に着目して-

Research Project

Project/Area Number 25780481
Research InstitutionKushiro Public University of Economics

Principal Investigator

小野瀬 善行  釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (50457735)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords渡米調査 / 教員評価・職能開発システム / 政策過程 / 教員資格認定 / オルタナティブ・プログラム
Outline of Annual Research Achievements

まず、2年目である本年度は、初年度に引き続き、教員養成政策研究への政策過程研究の理論的枠組みの適用について考察し、事例州の分析に応用するべく準備を進めた。政治学など隣接の社会科学の先行研究について渉猟することに努めたが、未だ全体像を描くことができておらず、最終年度に向けて努力を継続することにしたい。
次に、本年度は、テキサス州ヒューストン独立学校区(HISD)を訪問した(2014年5月27日から31日まで)。HISDにおける教員評価・職能開発システム(HISD Teacher Appraisal and Development System)HISD のAlternative Certification ProgramであるEffective Teacher Fellowshipを訪問調査した。同プログラムの責任者であるNatalie Rubio氏にインタビュー調査を行い、従来までHISDが開設していたACPとの違いやプログラムの具体的な内容について話を聞くことができた。本調査の成果を最終年度においてまとめるようにしていきたい。
そして、日本教育学会第73回大会(於:九州大学 2014年8月22日)において研究成果の一端を発表した。テキサス州における教員資格認定のためのオルタナティブ・ルートに関する法案の審議過程について報告し、フロアから有益な指摘を得ることができたので、論文としてまとめ、最終年度の成果につなげたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度においても理論的枠組みを構築するために国内外の先行研究の分析が研究計画に照らして十分ではない状況が続いている。最終年度は、研究計画に則りながら、これまでの成果とあわせて分析をまとめ、成果に結びつけたい。
また、テキサス州における政策過程について現地調査を行うなど、一定程度の分析を進めることができたと考えるが、比較対象として計画していた他州の分析を行うことがかなわなかった。テキサス州の改革が予想以上の速度で進展し、その整理に時間がとられてしまったことが理由として挙げられる。また、渡米調査を予定している時期において訪問予定先との調整が不調に終わってしまったことも反省点として残る。最終年度は比較が可能かどうかという観点から事例州を精査し、当初の研究目的の達成を目指し、研究を進めていきたい。

Strategy for Future Research Activity

最終年度に当たる次年度は、まず、政策過程研究に関する先行研究の精査を行い、教員養成政策研究における研究枠組みの構築に成果を挙げるように総括を行うようにしたい。そのために、これまで入手した文献を精査するとともに、関連学会大会などにおいて研究発表を行うこととしたい。
また、予備調査として渡米調査を継続して行うこととする。具体的にはテキサス州を再度訪問し、これまでの調査で新たに発見された課題について明らかにしていきたい。計画では他州における調査を行う予定であったが、テキサス州の改革事例を第一に追うこととし、他州での調査は文献等による事例研究に切り替えることを念頭に、各州の政策過程を比較できるようにしていきたい。

Causes of Carryover

渡米調査の時期が計画当初よりずれ、また短期となったために次年度使用額が生じた。さらに文献講読が予定より遅れたために物品費の使用頻度が少なくなり、これも次年度使用額の発生につながった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

渡米調査を最終年度も行い、また物品費についても研究を進めることで適切に消化できると思われるので、研究計画を滞りなく進めていきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 米国の教員養成関連団体における教員資格認定のためのオルタナティブ・ルートの受容2015

    • Author(s)
      小野瀬善行
    • Journal Title

      釧路公立大学紀要 社会科学研究

      Volume: 27 Pages: 57-66

  • [Presentation] 教員資格認定制度改革における教育学の「理論」の位置づけ -オルタナティブ・ルートの導入をめぐる議論を手がかりとして-2014

    • Author(s)
      小野瀬善行
    • Organizer
      日本教育学会第73回大会
    • Place of Presentation
      九州大学箱崎キャンパス(福岡市東区箱崎6-10-1)
    • Year and Date
      2014-08-22

URL: 

Published: 2016-06-01  

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