2015 Fiscal Year Research-status Report
現代プラグマティズムと民主主義の学習―進歩主義学校の再構築―
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25780488
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
上野 正道 大東文化大学, 文学部, 准教授 (50421277)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | プラグマティズム / 学校改革 / 公共性 / 民主主義 / アート |
Outline of Annual Research Achievements |
現代プラグマティズムと民主主義の学習の主題について、以下の二つの観点からアプローチして研究を実施した。第一は、デューイのリベラリズムと芸術教育の思想的展開を明らかにしたことである。当該年度の実績として、著書Democratic Education and the Public Sphere: Towards John Dewey's Theory of Aesthetic ExperienceをRoutledgeから刊行したことが挙げられる。その意義は、デューイが公共性の基層に教育の美的経験を位置付けて論じ、それをバーンズ財団での教育活動に生かして実践したことを考察したことにある。本書がイギリスの出版社から刊行されたことは極めて重要であり意義深い成果であると考えられる。第二のアプローチは、プラグマティズムと民主主義の教育の今日的課題を明らかにしたことである。その成果は、雑誌『人文科学』に掲載された“Democratic Education and School Reform: Creating Hope for Learning Beyond Cynicism”において発表された。民主主義教育と学校改革によって、学びのシニシズムを超えて希望を創出するあり方について考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は海外の出版社から単著を刊行することができたことからも、計画は順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はこれまでの成果を海外の学会等で発表するなどして、より積極的に研究を展開し推進することにする。
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Research Products
(3 results)