2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Instructional Theory and Teacher Training System on Drama Methods
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25780500
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
渡辺 貴裕 東京学芸大学, 教職大学院, 准教授 (50410444)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 演劇的手法 / ドラマ教育 / 演劇教育 / 理解のためのドラマ / 身体性 / 想像力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の1つめの柱「現場教師との授業づくりによる実践事例の蓄積とそれへの授業論的考察」と2つめの柱「相互研鑽による教師の力量形成の仕組みの開発」に関して。 演劇的手法を用いた学習に関して実践的に探究する「学びの空間研究会」を引き続き開催した(関東例会5回、関西例会3回)。そこで、上演を目的とせずテーマの探究を目指した、戯曲の抜粋を活用した高校での学習活動の開発などの新たな取り組みを展開した。また、本研究会に特徴的に見られる教師の学びを協同性、即興性などの観点から意味付け、教師の力量形成の一つの形として提案した。さらにその応用として、従来教員養成課程で行われてきた模擬授業とその検討会についても架空の状況の活用という点から問い直しを行い、架空の状況の中でそれぞれの立場から経験した内容の対話を重視した「対話型模擬授業検討会」の取り組みを行い、その成果について発表した。 3つめの柱「欧米での演劇的手法を用いた授業改善の取り組みの調査」に関して。 イギリスでの2000年代以降のドラマを通じた授業改善・学校改善の源流となっている、G.ボルトンの「理解のためのドラマ」論に関して、今まで日本では注目されていなかった、ボルトンが挙げるドラマの3つのタイプの相互関係や理解の深まりの4つの段階に着目して、概要とそこから得られる示唆とをまとめた。また、イギリスの学校教育におけるドラマの位置付けに関して、P.ボールドウィンによる書くこととドラマとの結びつきや、J.レイナーによるドラマを通した「真正の学習」の促進などに着目して、紹介を行った。
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Research Products
(7 results)