2015 Fiscal Year Research-status Report
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25780546
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00621731)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 知的障害児 / BMI / 運動の日常化 |
Outline of Annual Research Achievements |
知的障害特別支援学校中学部及び高等部生徒49名(男子24名、女子25名)を対象とし、個別の健康・運動プログラムの作成と体力向上のための運動指導を行った。対象となる特別支援学校では一般に知的障害特別支援学校で「帯状の週日課」として行われている体力向上を目的とした授業について、指導内容及び方法に関する検討を行ってきた。加えて25年度からはICTの活用や身体組成及び身体活動量の測定を実施しながら、運動の日常化や生活習慣の改善を目指した取り組みを行っている。さらに健康教育(保健学習及び保健指導)についても養護教諭との連携のもとですすめてきた。 この3年間の取り組みの成果を検証するために、現在の生徒と10年前の生徒とのBMIの推移について比較を行った。中学部2年生から高等部1年生までの3年間、中学部3年生から高等部2年生までの3年間に関して、現在の生徒(健康・運動プログラムを実施してきている群)は10年前の生徒(健康・運動プログラムを実施していたい群)よりもBMIの上昇率が有意に低かった。以上のことから健康・運動プログラムの有効性に一定の効果が見られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健康・運動プログラムの効果について、10年前と現在の生徒の身体状況(BMIの推移)を基に分析を行った。さらなる効果検証のためのデータ収集、特に対象校からの身長や体重データ収集とその分析に時間を要したため遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
健康・運動プログラムの効果の検証をさらにすすめていく。具体的には対象校とのBMI推移の比較を行う。また運動の日常化や生活習慣についても関する調査を実施し、データの収集及び分析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究成果を学会等にて発表する。また学会等にて研究に必要な情報収集を行う。健康・運動プログラムを実施する際に必要となる教材(消耗品)を購入する。論文の英文校正を行う。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会及び研究会等への旅費、知的障害特別支援学校の体育授業で必要となる運動教材及び体組成計や血圧計等の測定機器の購入費、論文の英文校正費用として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)