2016 Fiscal Year Annual Research Report
Infinite Ramsey theory and combinatorics on the reals
Project/Area Number |
25800089
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
依岡 輝幸 静岡大学, 理学部, 准教授 (60432192)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 公理的集合論 / 強制法 / 強制公理 |
Outline of Annual Research Achievements |
finitely-proper forcings に関する強制公理 fPFA の応用などを研究した。finitely-proper forcings は Aspero-Mota が導入した強制法のクラスで,side-condition method を用いた新しい反復強制法 Aspero-Mota iteration により,「fPFA が成り立ち,連続体濃度が aleph_2 より大きい」ことは無矛盾であることが証明されている.Aspero-Mota は Aspero-Mota iteration と fPFA を順序数上の推測列に関する数学的命題へ応用しているが,他分野への応用に関してはまだなかった. そこで,テストケースとして,fPFA の無限生成アーベル群への応用について研究した.具体的には,無限生成アーベル群に関する side-condition method による強制法を導入することで,「filtration-equivarent なふたつの aleph_1-separable aleph_1-size アーベル群は isomorphic である」ことと「aleph_1-separable aleph_1-size アーベル群は Eklof-Mekler の標準型を持つ」ことは fPFA から導かれることを証明した.このことから,これらはどちらも連続体濃度が aleph_2 よりお大きいことと無矛盾であることが示される. さらに,これらの強制法の性質についても研究した.これらは Y-proper を満たし,P(omega) 上の tower を保存することも示した.このことから,上記ふたつの命題は Chodounsky-Zapletal が導入した強制公理 YPFA から導かれ、さらに tower number が aleph_1 であることと無矛盾であることが分かる. 上記の一部は2017年度日本数学会秋季総合分化会で発表した.
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