2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25800124
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Research Institution | Nihon institute of Medical Science |
Principal Investigator |
谷口 億宇 日本医療科学大学, 保健医療学部, 助教 (60529064)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 原子核構造 / 超変形 / クラスター構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
42Ca及び34Sの変形状態の構造を明らかにした。どちらの核の変形状態も、クラスター構造が重要であることが分かった。
42Caについて、既に発見された変形回転帯を再現するとともに、超変系回転帯の存在を予言した。変形回転帯のうちの1つはα-38Arクラスタ構造成分を多く含むことを示した。その結果は、その回転帯は38Arへのα移行反応によって強く生成されるという実験事実を説明するものである。この内容は、国際誌で査読付き原著論文として発表した。
34Sの超変形状態の構造を明らかにした。正負パリティの超変形状態が存在し、それらは16O + 16Oクラスタ芯の周りに2つの余剰中性子が分布した構造であることを予言した。それら余剰中性子の構造により、正負パリティの超変形状態が存在する。この内容は、国際誌で査読付き原著論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
42Caと34Sの励起状態の構造を明らかにし、論文発表や国際会議における発表を行った。一方で、最初の計画にある陽子数と中性子数が等しい核の研究は、まだ成果をまとめる段階に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
原子核研究の世界的拠点である理化学研究所等の研究者と交流し、効率的に研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
論文投稿料が免除され、その差額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
既にイタリアでの国際会議の口頭及びポスター発表が決まっており、その参加費と旅費の一部に使用する。
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