2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of classical solutions based on numerical approaches in superstring field theory
Project/Area Number |
25800134
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岸本 功 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (60399433)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 超開弦の場の理論 / レベルトランケーション近似 / 定数磁場背景 / Dブレーン / 超対称ヤン・ミルズ理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
修正されたcubic型超開弦の場の理論の枠組みで、ベータ-ガンマ超ゴースト場のモード展開に基づいて、レベルトランケーション近似による数値計算のためのプログラムの開発を進めた。最初の応用として、超弦の場の理論のタキオン凝縮を表す古典解として2007年に提唱されたErler解の解析的結果との整合性を調べた。運動方程式を用いて作用の運動項のみの計算に帰着させ、できる限り高いレベルを取り入れた数値計算を遂行したが、エネルギーの値の数値的振る舞いは安定していなかった。本結果をサンパウロ(ブラジル)で開催された弦の場の理論の国際会議で発表したところ、同じ量を別の手法で数値計算すると収束に向かうという情報を得たので、こちらのプログラム全般の正当性を再確認する必要があると考えている。特に符号の扱いに気を付けて、全般的に数式とそのプログラミングを再検討している。 ボゾニックなcubic型開弦の場の理論の枠組みで、Erler-Maccaferriの一般的な解の構成法の応用として、定数磁場背景のあるDブレーンに対応する古典解の構成をおこなった。実際、この解におけるエネルギーを計算することにより、Born-Infeld作用の形が得られることを示した。 2015年に提唱された国友-大川の超開弦の場の理論において、超弦場のNSセクター(時空のボゾン場)だけでなくRセクター(時空のフェルミオン場)についても、最低次、つまり零質量レベルまで、レベルトランケーションによる具体的な計算を行った。その結果、特にフェルミオン部分において、この超開弦の場の理論の作用から、その成分場で表された超対称ヤン・ミルズ理論の作用が出てくることがわかった。
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Research Products
(3 results)