2014 Fiscal Year Research-status Report
ヒッグスとフェルミオンの結合定数測定による新現象探索とそのためのトリガーの研究
Project/Area Number |
25800146
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
隅田 土詞 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80624543)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高エネルギー実験 / 素粒子実験 / ヒッグス粒子 / トリガー / ミューオン |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒッグス粒子がゲージボソンを伴って生成される事象について、ヒッグス粒子が b-クォークに崩壊しゲージボソンがミューオンを含む崩壊をした場合について、LHC が最大エネルギーと衝突頻度を改良した後においてもトリガー効率を高く保つための研究を行った。昨年度までに行った研究において、エンドキャップ部ミューオントリガー検出器と内部のハドロンカロリメータとのコインシデンスを取ることによってミューオントリガーの純度を上げることができることがわかっていたので、本年度はそれを実現するハードウェアのとコントロールソフトウェアの研究開発を行った。開発は成功し、コインデンス信号を作るためのモジュールの生産体制も整った。来年度からはこのモジュールを実機に組み込んで、検証を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況から、2015年のLHC実験再開時点で新しいトリガーを導入することは可能であると考えられるので。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度までにトリガー改良のためのハードウェア、ソフトウェアの準備ができたので、来年度はこのモジュールを実機に組み込んで検証を進めていき、夏頃を目途に実際にトリガーの純度を高める機能を作動させる予定である。
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Causes of Carryover |
小額であり、使用計画の範囲内である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
電子ボード製作費に追加して使用する。
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Research Products
(4 results)