2013 Fiscal Year Research-status Report
低エネルギー中性子散乱を用いたナノメートルスケールでの重力逆2乗則検証実験
Project/Area Number |
25800152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉岡 瑞樹 九州大学, 先端素粒子物理研究センター, 准教授 (20401317)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 中性子 / 小角散乱 / 重力 |
Research Abstract |
当該研究の目的は希薄なAr、Xe、Kr等希ガス標的と低エネルギー中性子散乱を組み合わせて、1nm程度の領域で重力の逆2乗則の検証を世界に先駆けて行うことである。当該年度では、散乱ガス試料容器の窓材選定実験を行い、散乱ガス試料容器を完成させる予定であった。窓材選定実験は、実験実施予定であった加速器施設が事故により当該年度中運転を停止していたため実施が不可能であった。そのため、すでに取得してあった既存データの詳細な解析及びモンテカルロシミュレーションを組み合わせて、懸念されていた窓材による背景事象が本実験の障害とならないことが示せた。また、標的粒子の熱運動を考慮した実験系のシミュレーションを新たに開発し、測定系の最適化を行った。その結果、本実験での測定時間を大幅に減らすことに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に予定していた窓材選定実験は、加速器施設が停止していたため実施することができなかった。しかしながら過去に取得した予備データおよび今回新たに開発したシミュレーションを組み合わせることにより、当初の予定とおり窓材による背景事象が本実験の障害とならないことが示せた。また、標的粒子の熱運動を考慮した実験系のシミュレーションを新たに開発し、測定系の最適化を行った。その結果、本実験での測定時間を大幅に減らすことに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の通り、散乱真空槽を作製、J-PARCビームラインに設置後本実験を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度に予定していた窓材選定実験が加速器施設の停止により実施されなかったため、当該年度に購入予定であった散乱ガス試料容器および散乱ガス試料容器窓試験片が購入不要になったため。 次年度に購入予定であった散乱真空槽および同位体試料ガスの購入に使用する。また、本実験実施に必要な真空設備を購入する。
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Research Products
(1 results)