2015 Fiscal Year Research-status Report
X線位相イメージング法を用いた岩石中の部分溶融メルトの高温下その場観察
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25800295
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐藤 友子 広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (80553106)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | X線位相イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、X線位相イメージング法を岩石試料に適用し、岩石の融解現象の高温下その場・三次元時間分解観察を可能にすることで、部分溶融したメルトの挙動を明らかにすることである。今年度は、主に、天然岩石の溶融実験と、ハロゲンヒータを用いた輻射による加熱装置の設計を行った。ハロゲンヒーターを四方から照射する配置で天然岩石を加熱することで、天然岩石中の融点の低い鉱物から溶融させた。当初検討していたヒーター材と断熱材を兼ねるカーボンを岩石の周囲に配置させる必要は必ずしもないことが確認され、カーボンのない配置での加熱の検討も行った。本研究で対象とする岩石は主に酸化物であるため、カーボンが不要であれば空気雰囲気での加熱でも大きな問題はなく、カーボンからの散乱がなくなるだけでなく、不活性ガス雰囲気チャンバーも不要となるため装置が簡素化できるメリットがある。一方、岩石の種類によっては不活性ガス雰囲気が必要となることを考えて、不活性ガス雰囲気チャンバーを用いる場合の配置などについても検討を行った。また、密閉容器中の試料についての小角散乱観察を実施した結果、結晶質の試料から結晶の粒界方向と関連すると考えられる方向性のある強い小角散乱が観察されることを確認した。高圧下その場小角散乱測定への応用について、加圧軸方向から観察する配置だけでなく、斜め配置や加圧軸に垂直方向からのX線観察についても検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
加熱装置の作成にやや時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
加熱装置の制作を進め、天然の岩石あるいは鉱物の焼結体を部分溶融させた試料の測定を実施して、ビジビリティコントラスト像から部分溶融メルトの存在形態を明らかにする。
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Causes of Carryover |
年度途中で休業となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
加熱装置の作成に使用する。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Stability of the liquid state of imidazolium-based ionic liquids under high pressure at room temperature2015
Author(s)
Y. Yoshimura, M. Shigemi, M. Takaku, M. Yamamura, T. Takekiyo, H. Abe, N. Hamaya, D. Wakabayashi, K. Nishida, N. Funamori, T. Sato, and T. Kikegawa
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Journal Title
J. Phys. Chem. B
Volume: 119
Pages: 8146-8153
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] XFELを用いた石英の異常弾性挙動のその場X線回折観察2015
Author(s)
佐藤友子,関根利守,丹下慶範,尾崎典雅,羽原英明,高橋健次郎,Bruno ALBERTAZZI,籔内俊毅,田中和夫,小川剛史,兒玉了祐,奥地拓生,瀬戸雄介,松山智至,山内和人,犬伏雄一,富樫格,矢橋牧名
Organizer
第56回高圧討論会
Place of Presentation
アステールプラザ(広島県広島市)
Year and Date
2015-11-12 – 2015-11-12
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[Presentation] X-ray diffraction observation of shock-compressed quartz2015
Author(s)
Tomoko SATO, Toshimori SEKINE, Yoshinori TANGE, Norimasa OZAKI, Takeshi MATSUOKA, Hideaki HABARA, Toshinori YABUUCHI, Kazuo TANAKA, Tsuyoshi OGAWA, Ryosuke KODAMA, Taku OKUCHI, Yusuke SETO, Yuichi INUBUSHI, Tadashi TOGASHI, and Makina YABASHI
Organizer
International Workshop on Warm Dense Matter
Place of Presentation
KURASHIKI IVY SQUARE(岡山県倉敷市)
Year and Date
2015-06-09 – 2015-06-09
Int'l Joint Research