2014 Fiscal Year Annual Research Report
単一粒子ナノ加工法によるセンサー機能を持つ高分子ナノアクチュエータ群の創成
Project/Area Number |
25810129
|
Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
大道 正明 阿南工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (10625453)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 単一粒子ナノ加工法 / ナノワイヤ / 粒子線 / 高分子 / タンパク質 / アクチュエータ / 校正材料 / 照射分布 |
Outline of Annual Research Achievements |
高エネルギー荷電粒子を高分子薄膜に照射することで、1つ1つの粒子の飛跡にそった円柱状の領域に高密度のエネルギーが局所的に高分子薄膜に与えられる。単一粒子ナノ加工法ではこのエネルギーを利用して、高分子の架橋反応を引き起こし高分子の性質を有する均一なナノワイヤ群を形成する。本研究課題においては、単一粒子ナノ加工法を利用して外部刺激に応答するインテリジェントナノアクチュエータ群の創成を目的としている。平成26年度においては、高エネルギー荷電粒子を架橋剤混合高分子薄膜(ポリアクリル酸-N,N'-メチレンビスアクリルアミド混合膜など)に照射し、照射後にその薄膜を水蒸気にさらすことにより、粒子線が照射されたポイントが隆起することを発見した。本現象を利用することで、粒子線によって与えられたエネルギー分布を可視化することができるため、粒子線の照射位置の中心部の検出が容易であり、従来法では難しかった高解像度かつ高密度の粒子線照射への対応が可能である。高解像度の粒子線の照射検出技術は本研究課題で利用する単一粒子ナノ加工法のみならず粒子線の精密照射の最も中核となる技術であるため、その成果は非常に大きいといえる。また、アクチュエータ部として平成25年度において達成した温度応答性ナノワイヤの形成に関する知見を基にして、アゾベンゼンの光異性化を利用した光応答性ナノワイヤの形成にも成功した。以上の2つの成果から、本年度は順調に計画を推進できたと考えられる。
|
Research Products
(6 results)
-
[Journal Article] Reversible Control of Radius and Morphology of Fluorene-Azobenzene Copolymer Nanowires by Light Exposure2015
Author(s)
Cheng H, Tang M, Washin T, Enomoto K, Chiba A, Saito Y, Kamiya T, Sugimoto M, Saeki A, Sakurai T, Omichi M, Sakamaki D, and Seki S
-
Journal Title
Advanced Materials Interfaces
Volume: 2
Pages: 1400450
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-