2014 Fiscal Year Research-status Report
ステレオインラインホログラフィ法を用いた固体粒子が渦核に与える影響の観察
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25820042
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 洋介 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (80509521)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ステレオインラインホログラフィ法 / 再帰体積フィルター / 沈降粒子群 / 3次元速度ベクトル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「ステレオインラインホログラフィ法を用いた固体粒子が渦核に与える影響の観測」である。一昨年度提案し、数値実験でその原理を確認した再帰体積フィルターの実証実験を本年度実施した。その結果、実験でも同様に100倍程度の粒子伸びが粒子直径程度まで改善されることが明らかになった。また、渦核の観測に必要な高速度カメラ2台用いたステレオインラインホログラフィ法について、同様に実証実験を行った。今回新たにカメラ設置に必要な校正方法を提案した。そして、提案手法を用いて、静止流体中で沈降する粒子群の3次元速度ベクトルを奥行き方向精度で実用レベルに改善できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で重要となるカメラ2台の設置法について、機械的な調整方法を用いたCMOS素子サイズ以下の精度で設置できる校正方法を確立できた。また、実証実験で再帰体積フィルターの有効性が確認できたことによって、昨年度の計画を全て達成した。このことから、おおむね順調に研究が進展している。また、この校正方法を拡張することで、カメラ2台を用いた位相回復法が可能となり、従来では静止した微粒子の観測まで報告されていたが、今回では沈降する粒子群の観測にも成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度でソフトとハード両面の準備が整った。最終年度では、個体粒子が渦核に与える影響を観測する。このとき、観測対象が水槽内にあるため、現状のカメラ校正方法を拡張する必要がある。観測の過程で得られる影響に関する知見だけでなく、観測手法のさらなる精度向上が期待できる。
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