2014 Fiscal Year Research-status Report
固体高分子燃料電池の液水輸送や相変化を考慮した非定常発電特性のモデリング
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25820058
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
荒木 拓人 横浜国立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90378258)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 熱物質輸送 / 固体高分子形燃料電池 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度にはLeverett関数の改善を中心とした,GDL(ガス拡散層)内の液水輸送に関する検討を行った. また,検討の結果,GDL-流路界面や流路内の液水輸送が全体のセル応答特性に及ぼす影響がGDL内と比較しより大きい可能性が示唆され,25年度に一部着手していた. そこで,平成26年度には流路-GDL界面および流路内の液水輸送の特性について主に検討を行い,その結果,ミスト流仮定では実験結果を全く再現できず,壁面付着とガス流れの剪断を考慮したモデルへの拡張を行った. また,並行して25年度から取り組んでいる液滴直径を考慮したモデルについても追加の検討を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定とした液滴直径を考慮したモデルの拡張は25年度に引き続き行い順調であると評価している.また,流路中の液水を考慮する事で実験的な応答を再現できつつあり,全体の研究の達成度としては順調に推移していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り27年度もGDL内新規モデルの開発を続き得るが27年度はX線CTによるin-situ測定の知見も取り込み,最終的なモデルとしてまとめることを目標とする.
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